2018年2月28日水曜日

【No119】第5回_技術士が考える「お・も・て・な・し」の世界とは!?


今回は2020年東京オリンピック誘致で有名になった

「お・も・て・な・し」です。

「もてなす」の丁寧語ですね。

お客様に応対する扱いや待遇のことを指し、

字のごとく、「表裏がない」心でお客様を迎える

という意味が合わさっている。

UDと何の関係??

という方もいるでしょう。

UDとは日本の文化そのものではないでしょうか?

理由は次のように考えます。

1)気遣い

  思ってもみなかったことをされた時

  例えば、旅館でのメモなど。

2)期待をいい意味で裏切る

  想定外も流行りましたね。

  いい意味の想定外は最高です。

3)一期一会の精神

  新鮮な気持ちでお客様を差別することなく

  気配りする。

以上の3つは、UDの基本です。

気遣いと一期一会は、

「公平性」

「柔軟性」

「直感的」

「接近や利用のための大きさと空間」

「少ない身体的努力」

いい意味で期待を裏切るとは、

「失敗に対する寛大さ」

ではないでしょうか?

日本では、UDは定着して、身近なところで見かけます。

海外旅行者にも優しくなってきました。

グローバル化が遅れていた日本も、

海外を無視できない状況となりました。

技術もしかりです。

海外の技術力は、相当なレベルです。

個人化・情報化が進み、

量的充足から質的充足へ変化しているからこそ、

カルチャー(文化)でどれだけ提供できるかが

技術を伝え守るためのデッドラインでしょう。

良い技術・良い文化を

我々は継承し続けていくようにしなければならない

と最近考える次第です。

どのように貢献すべきか・・・

模索中です。

次回は「災害対策になるUD」です。

2018年2月27日火曜日

【No118】<技術士あるある臨時版>いまさらですが、キーワード整理


受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。

以前も少し書きましたが、さらに追加します。

キーワードの種類は2種類あります。

(1)択一のように広範囲にわたる部門の知識を知るための
 キーワード(前述したこと)

知らないといけない「知識」問題対策。

択一対策です。

広範囲の知識が求められます。

択一なので、2つに絞れる知識があれば、大体の問題は解答できます。

ただし、計算問題は別ですが。

知っていなければ困る知識なので、高度な内藤はありません。

過去問を解いて、知らないことや間違っていることを整頓するぐらいで

アウトプット中心にしましょう。

(2)論文で必要とされる知識を整理・整頓するためのキーワード

この(2)が定義150+重要キーワード(定義・課題から展望までのまとめ)
になります。

キーワード集作成の意図としては、
論文は「用語を知らないと書けない」
から知っておくようにということです。

受験当時は、300個のキーワードで定義300文字を貫徹しようと
頑張りました(2年間も)。

結局完成しませんでした。

1年間は、インプットばかりに時間を割いて、
結局論文はあまり書いていません。

2年目は、論文の添削提出ばかりに重きを置き、
キーワードのブラッシュアップもできないまま、
時間ばかりが過ぎていき・・・・

混沌とした精神状態で試験に挑むもボロボロ・・

結構、時間がかかります。

そこで、3年目は割り切りました。

まずは最初に150字でキーワード集を一旦作ります。

「割り切りのインプット」といいます。。

そして、論文を解きながらキーワードに追加していきます。

「訓練のアウトプット→充実のインプット」へ。

徐々にキーワードが充実しますし、全く充実しないキーワードも出てきます。

そうすれば、重要頻出キーワードが300文字ぐらいにはなります。

また経験上、試験に出るトレンドキーワードは、300個中50~100程度です。

最低50個程度は、定義から展望まで網羅しておけばいいという考えです。

あまり、インプットに時間をかけると時間切れになる経験上、
このように考えています。
結構論文の作成練習にもなります。

割り切りから充実へ・・・

キーワードは過去問を解きながらブラッシュアップして、

あまり出ないものや重要でないものは割り切って、

知っているぐらいでいいと考えます。

2018年2月26日月曜日

【No117】<技術士あるある臨時版>技術士試験に必要な表現力


受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。

以前も少し書きましたが、さらに追加します。

技術士二次試験の経歴詳細や筆記論文では、次の2つがMustです。

1)「結論」と「根拠」

21センテンス48文字以内

両方を満たす論文がなかなか見れない。

理由を考えました。

・・・・・・

「どうでもいいことを書きたい!!」

です。

理由は、字数を多く埋めたいからです。

600文字論文、1200字論文、1800字論文

書きなれないと、意外としんどい字数です。

私も最初はよく

「だらだらと同じようなことを書く」

とか

「余計なことばかり書いていて、ほしい要件がない」

など・・・

3年間いっぱい、いっぱい指摘されました。

治らないものです。

字数をいっぱいまで埋めることに80%以上

題意に沿うことに20%程度・・・

今思えばこのレベルでした。

書きたいことが見つかると、

その比率はMAX99%!!字数を書くことに費やしたように思います。

皆さん、

「問われていることは何か?」

が重要であり、書くこと、字数を埋めることは重要ではありません。

「一目見て、題意に応えていることがわかる書き方」

を考えてください。

子供に説明するような感じで・・・

子供に難しく説明しますか?

しないでしょう。

技術士論文も同じです。

専門は同じ人が採点しますが、

皆さんの専門ではありません。

また、技術士は「コンサル」です。

素人である顧客へ

明瞭でかつ最短で応える能力

が必要です。

あと、140日前後ですが

しっかり「表現力」を鍛えてください。

2018年2月25日日曜日

【No116】第4回_技術士が考えるUDはバリアフリーと同じ!?


今日は、「UDとバリアフリーって同じ!?」です。

じつは、共存関係にあります。

その前に、違いを簡単に。

UD:利用者をおもいやる設計力

バリアフリー:特定の人のバリアを除去するために専用品を設計する

バリアフリーは「専用機」です。

専用機と言っても、1人しか使えないではなく、

ある特定の障がいや問題をもつ方への不便を緩和・補助する

ためのものです。

使いやすさは、利用者が決めます。

その利用者の使い勝手を理解するため、

設計者が「当事者」になることで、

他人の人の使いやすさにつながることがあります。

それが、マッチとライターです。

作ったときは、片手が不自由である人向けにという視点でした。

しかし、一般の人も便利と思えば、

最初はバリアフリー設計でも

最終UD設計になっているのです。

最終的には製品は、より使いやすいものへと進化していきます。

今の利用者を基本にして、さらに使える人を増やそうとする、

これがUDです。

ここがバリアフリーとの違いです。

まとめると、

UDの考えは、使えない人を把握し、使えるようにし続けること。

バリアフリーはそれでも使えない人に専用機を作ること。

です。

次回は「お・も・て・な・し」」です。

2018年2月24日土曜日

【No115】第3回_技術士が考えるUDの7原則とは?


UDには7つの原則があります。

これは、使いやすさを評価するためではなく、

利用者に応じた

「味付け=使いやすさを調整」

をするために使います。

以下に、7つの原則を述べます。

どの味が足りないかは、聞き取り、使用感等で

体感して、味付け(改良)しなおしてください。

1)公平な利用:皆が同じように利用できること。

  魅力的なモノであれば、誰でも使いたい。

  でも、押しボタン位置が届かない。

  子供でも、車いすでも利用できる

  エレベータがそうですね。

2)利用における柔軟性:使う際に自由度が高いこと。

  利用方法を選択できることも柔軟性です。

  階段、エスカレータ、エレベータの選択利用

  これも柔軟性です。

3)単純で直感的な利用

  どこを押すのかわからない・・・・

  直感的に押す場所がわかる設計です。

  押しボタンの出っ張り

  など。

4)容易に情報が理解できる

  音声や言語、画像、感触など

  5感から情報を伝えることや

  読みやすさを考慮した短い文書など

5)失敗の寛大さ:失敗に対して寛容であること。

  人はミスをします。

  洗濯機で回っているときふたを開けると止まります。

  インターロックと言いますが、

  これも寛大さです。

6)少ない身体的努力:身体的負荷・負担が少ないこと。

  洗濯機の斜めドラムがそうですね。

  また、電子決済カードの普及、交通機関の共通ICカードなど。

  いちいち小銭を出して切符を買う動作の低減です。

7)使いやすい十分な大きさと空間が確保されていること。

  トイレが有名です。

  みんなのトイレってありますね。

  車いすやベビーカー等様々な事情を持つ人でも

  公平に利用できるように配慮した設計。



ご家庭にもいろいろ工夫されているものがありますので観察してください。

創造力が高まります。

利用者がUDを認識できるかが、UDの基本要件です。

認識できないようであれば、まだ改善の余地があるということ。

次回は、「UDとバリアフリー」について書きます。

今まで読んでこられた方は、問題なく理解できますのでよろしく。

2018年2月23日金曜日

【No114】第2回_技術士が考えるUDとは


UDとは、「利用者を思いやる設計力」と述べました。

この「思いやる」の評価が難しいのです。

あくまでも、「思いやる」は過去との比較になります。

よって、事例がない新製品は比較がありません。

つまり、「使いやすくなった」ではなく、

最初から

「違和感のない」

「当たり前の」

といったところからスタートします。

企画し、設計する場合、あらゆる想定が必要になります。

1)ターゲット

2)コンセプト

3)困りごとや便利になること

など、

雲をつかむような感じからスタートです。

それを補う可視化ツールが様々あります。

ブレインストーミング法

KJ

セブンクロス法

QFD(品質機能展開)

TRIZ

など・・・

組織に合ったツールを使い、

「見える化」

することが、UDの第一歩です。

次回は、UDには「7つの原則」があります。

これについて、書きます。

2018年2月22日木曜日

【No113】第1回_本企画への思い(ユニバーサルデザイン)


113回目からは、「ユニバーサル(以下、UD)」について


10回のシリーズで書いてみます。

UD・・・って?

ユニバーサルは、「普遍的な、一般的な」と訳されます。

デザインは「設計」と訳されます。

普遍的な設計????

一般的な設計????

意味が通じないですね。

実は、直訳では意味が通じません。

「ユニバーサル」には、意図があります。

それは

「最大限可能な限り、すべての人に適合する普遍的な」

です。

また、設計には「構造的、強度的、外観的、環境的」など

トータルコーディネートの概念が含まれます。

つまり、

「利用者が最大限利用できる設計」

がユニバーサルデザインです。

これは、少子高齢化だけに適用する言葉でなく

文化

言語

国籍

老若男女

右利き左利き

などを問わない、全員に最大限当てはまるような設計を目指しています。

しかし、そうはいっても・・・

というところがあり、実際の製品設計では

反映できない、または限定的反映にとどまります。

それは、製品を利用する人が限定されるから。

だから、概念としては、

「利用者をおもいやる設計力」

で良いと考えています。

より多くの利用者がより使いやすくて心地よいものを提供すること。

これが、UDと考えます。

それを念頭に置いて、第2回以降で述べていきます。

2018年2月21日水曜日

【No112】第10回_技術士が考える顧客価値創造とプロセス保証


今日は、最終章「顧客価値創造とプロセス保証」です。

顧客価値・・・ビジネスを行う上で最高峰の言葉です。

これがないと、いくらいいものでも社会には受け入れられません。

簡単に言えば「顧客が満足するモノやサービスを提供すること」でしょうか?

最近、「モノからコトへ」と価値がシフトしています。

物的欲求から質的欲求への転換です。

これだけモノと情報があふれる現在、差別化するにはモノの価値を

「魅せる」

必要があります。

魅せる=付加価値

と考えます。

品質でいう付加価値とは何か・・・・

それは「安全」だけでない

「安心」

です。

「安心」とは何でしょうか?

広辞苑では、「心配・不安がなくて、心が安らぐこと」

となっています。

人体等に物理的な被害がない「安全」とは異なり、

真の顧客価値が「安心」です。

人によっては、受容基準が異なるため「安心」の定量化は困難である。

定量化するのが困難な場合、どうするのか?

それは「認知する言語にする」のです。

これを、「リスク認知」と言います。

つまり、この章のタイトルは、

「安心をリスク認知できるプロセスで保証する」

です。

品質向上や品質保証は、「顧客価値創造」のためのマネジメントです。

これが本当の品質管理です。

現在のグローバル化やSNSの発展により、

顧客の顔が見えない条件で、品質管理をしています。

だから、トラブルが起きるのです。

見えない顧客から「価値」を創造することができない。

だから、自分の領域や一部の状況だけで、品質管理を行う

ようになってきました。

マーケティング、ニーズをつかむことも大事ですが、

使用者である顧客の価値である「安心」を組織が得意とする

モノやサービスでどのようにすれば届けられるか・・・

そして、それを保証するシステムの状況をリンクさせるのです。

ニーズは、顧客の心の中にある。

その奥底には必ず「安心」がある。

そこをつかめば、競争力強化という

目先の技術開発やサービスの提供から一歩先に躍り出るはず。

最後は「安心」が一番。

それを以下に見えるようにするかを表現すればいいのです。

最後になりましたが、「安心」は技術を育てます。

日本のモノづくりの原点に立ち返りましょう。

次回は「ユニバーサルデザイン」です。

「お・も・て・な・し」ですね。

2018年2月20日火曜日

【No111】第9回_技術士が考える未然防止・再発防止活動


ぞろ目の今回は、「未然防止・再発防止」です。

起こってはならない問題やトラブル・・・・

起こってしまった後の処理・・・

大変です。

過去に発生した出来事が二度と起こらないことを想定しており、

ポイントが狭くなる再発防止では、将来発生するであろう

トラブルには対応できないからです。

つまり、将来起こりうるであろうことまで想定した

未然防止が必要なのです。

ポイントは、「過去」です。

発生事例に対して行うことを前提としています。

過去から現在の視点は検討できます。

しかし、未来は想定していません。

というか、近視眼的になりできない場合が多いのです。

再発防止をすることで近々の問題の発生リスクは下がります。

経営者も安心します。

ここで安心したことで、(1)内部環境(2)外部環境が変化しても

気付かず、大きな不具合に至るのです。

ここでのポイントは「内部環境」「外部環境」です。

簡単に説明すると、

内部環境は、組織範囲内

外部環境は、社会全般

です。

特に、外部環境は刻々と変化します。

特に情報セキュリティはシステム的対策を「アップデート」

という形で繰り返していますね。

新たな脅威への対応が従来の技術や考え方では対応できない事態

になっているからです。

では、過去の事例に対する対策「再発防止」は無意味なのか?

それは違います。

新しい知見や創造は、過去の経験やノウハウから産まれます。

そのため、再発防止はナレッジとして活用すればいいのです。

不具合の発生するトリガーはことなれ、事象は同じ場合があります。

未然防止を「縦串」としたら、再発防止は「横串」です。

以下に縦串を多くして、束ねるか・・・

それにより、将来起こりうるであろう事象を想定し、未然防止するのです。

まずは、再発防止で、ついた火を消す作業が優先です。

その後、真の原因を調査し、対策を考えます。

ここまでが再発防止。

事例の積み重ねと普段では関連がない事象を参考にして、

将来起こりうるであろうリスクの想定・評価を行い、未然防止策を検討します。

真の原因・・・複数の要因の混在や派生が将来起こり得ます。

これを組織内でスパイラルアップできるか?その仕組みが大事です。

起こってからの対策では遅い問題が今後も増加します。

つまらない心配・・といってほっておくのでなく、プロセスに沿って

自然と対策している環境を作り出す企業が生き残ります。

次回は「顧客価値創造とプロセス保証」です。

2018年2月19日月曜日

【No110】<技術士あるある臨時版>業務経歴720文字作成逆引きテクニック


受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。

経歴票に書く技術士の業務に当たる
計画・研究・設計・分析・試験・評価です。

けっこう「設計」は使えます。
計画・評価・試験もおおざっぱに言えば「設計」です。

評価がメインなら、「評価」と言い切ってもいいです。

どちらにしても、論理的でかつ高等の専門的応用能力
を示すことが大事です。

ポイントは、業務の柱となったことは何か?です。

例えば機械部門は、研究・設計・試験・評価ぐらいの
どれかが書きやすいでしょう。

装置ものなら、設計や試験・評価。

素材研究なら、研究、試験

でしょうか?

まずは、解決策がなにか?その工夫は何だったか?
から考えてみると楽です。

それが、どれに当てはまるのか?を考えてください。

その後、何が問題点でこの工夫が必要だったのか?

問題点を解決したらどんな課題が達成できたか?

課題達成できたら目標はどうなるのか?

という感じです。

「逆引き」をすると楽です。

なぜなら、実際に解決したことはわかっているからです。

あとは、コアなところだけを抜き出し、

工夫からさかのぼり、

最後は成果との連動をするのです。

事実をもって、課題や問題点を整理してください。

早期の申込書完成は、優位になります。

2018年2月18日日曜日

【No109】第8回_技術士が考える品質管理の手法


今日は「品質管理の手法」についてです。

QC7つ道具はよく耳にしますね。

数値データ分析ツールで、Check段階で使用されます。

状況に応じて、下記のツールを使います。

1)層別

  たくさんの工程や作業などをある特徴(母集団)によって、

いくつかの層に分けて(時間・人・機械・材料・測定等)再集計し要因
を探す方法

一般的には、ヒストグラムで表します。

バラつき要因を後述するヒストグラムや特性要因図で分析することも
あります。

この層別でどの要因の影響が大きいか把握します。

2)パレート図

  データを項目別に分類して、出現頻度の大きさ順に並べた図。

  また、累積和についても示した図。

  重点的に取り組む項目を引き出すことや

  影響度の把握

  改善後の効果

  などを定量的に示す図です。

3)特性要因図(フィッシュボーン)

  ある結果(特性・問題点)に対して要因がどのように関係し影響する
       かを大骨・中骨・小骨で書き出した図です。

標準書の改善活動

要因にもれなく、重複なく一目でわかりやすく把握と対策ができる

そのため、作業性向上や品質向上だけでなく、

コストダウン

管理方法の評価

トラブル対策

に用いることができます。

できるだけ、「ブレーンストーミング」、「4M分析」

を用いて、項目だしと分類分けをしてください。

4)ヒストグラム

  多くのデータを区分分けして度数分布図や棒グラフで示した図。

  データがどんな値を中心に、どんなばらつきをしているか

  を調べ、異常を発見するのに用いられます。

5)散布図

  2組の母集団(特徴 比重と強度、温度と伸びなど)のデータ関係を
  調べる図。

  2つのデータの関係を調べ、改善すべき「特性」と「要因」を把握
  することを目的としています。

  見方として、正の相関と負の相関、異常な点(飛び出しているなど)
  があります。

6)グラフ・管理図

  生産工程の安定性評価のために

  偶然のばらつきか以上原因によるばらつきか?

  を見分ける(管理限界線)管理図(計量値と計数値)が

  あり、視覚的にとらえ多くの情報を要約したグラフの一部です。

7)チェックシート

  事前に決めた確認項目を簡単にチェックできる図や表のこと。

  記録用と点検用があり、

  誰でも間違わずに短時間でチェックでき、

  集計も作業的にできることを目的にしています。

  リスクアセスメントやブレーンストーミング等

  から抽出した項目をもれなくチェックします。

また、言語データの分析には「新QC7つ道具」を用います。

項目だけ挙げてみます。

1)連関図(項目間の因果関係を矢印で示した図)

2)系統図(方法・実施手段を樹形上に表現した図)

3)マトリックス図(項目間の関係を二次元の交点に着目した図)

4PDPC(過程決定計画図、実行計画のプロセスを示したフローチャート)

5)アロー・ダイアグラム(矢線図、矢印を用いて日程計画を図示)

6)親和図(言語データを関連事項ごとに、整理、分類、体系化する方法)

7)マトリックスデータ解析(2つ以上の特性を定量的に解析する方法)

マトリックスデータ解析は、唯一の数値データを扱います。

このような14個のツール+α(ブレインストーミング、KJ法など)を
適宜用いることが品質管理の第一歩です。

すべてを使いこなす必要はなく、

「型」を決めて誰でもすぐに評価・分析できる仕組みを優先した方が

本来の品質活動に近いと考えます。

様々な手法はありますが、最後は人が選定します。

様々な活動現場に応じた「型」で標準化を推進しましょう。

技術士試験でも同様。

自分の「型」を決めてください。

いわゆる「勝ちパターン」です。

野球でもそうですが、このパターンなら9割負はない、という

パターンがあります。

それは自身の専門分野にあります。

私は、「型」で機械と総監を取得しました。

作ってしまえば、簡単なことです。

技術士試験の標準・標準化・ツール・勝ちパターンを考えてください。

次回は「未然防止・再発防止活動」です。