受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。
「Ⅱ-1」問題で確認される技術士としての資質は、
●概念「選択科目で対象とする技術分野全般にわたる専門的な知識」
●内容「選択科目における重要キーワードや新技術等に対する専門的知識を問う。」
です。
概念にあるように、
「選択科目」
の「専門知識」を確認します。
単に「~とは何か?」だけではなく、
キーワードに関する周辺情報を
複数(2個以上)挙げて
説明する形式になっています。
更に、知識問題には、次のパターンもあります。
①論理式の導き
②計算問題
過去問題を見ていただき、対策をとる必要があります。
また、単なる知識の回答というよりも
実際に活用する場合の
メリットやデメリット
効果や留意点を
「具体的」に説明する
または実施する方法を説明する
問題が主になっています。
ここまでは、どこでもある一般的なコメント。
試験変更前の年は、来年以降の試験も想定した問題形式にも
注意しなければなりません。
平成31年から、専門知識は、以下になります。
●概念:「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で
幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識
●出題内容:「選択科目」における重要なキーワードや
新技術等に対する専門的知識を問う。
そして、「評価項目」の記載があります。
●評価項目:技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
のうち,専門的学識,コミュニケーションの各項目
ポイントは、
①業務に使われる幅広く適用できる(汎用的)原理の汎用知識
②文章による多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行う
→平易な文章表現
です。
①は、現状と同じと考えていいでしょう。
②も現状と同じですが、
明確な文章として示されました。
技術士=コンサルタントとしての資質を問う
という宣言を明文化しています。
よく、
「中学生がわかったようになる文章を書くこと。」
と言われます。
まさにその通りです。
知っていることを難しく書くのではなく、
平易でかつ、技術者らしい表現で
「わかったように思わせる」
論文作成がゴール(目標)と認識しておいてください。