2018年2月24日土曜日

【No115】第3回_技術士が考えるUDの7原則とは?


UDには7つの原則があります。

これは、使いやすさを評価するためではなく、

利用者に応じた

「味付け=使いやすさを調整」

をするために使います。

以下に、7つの原則を述べます。

どの味が足りないかは、聞き取り、使用感等で

体感して、味付け(改良)しなおしてください。

1)公平な利用:皆が同じように利用できること。

  魅力的なモノであれば、誰でも使いたい。

  でも、押しボタン位置が届かない。

  子供でも、車いすでも利用できる

  エレベータがそうですね。

2)利用における柔軟性:使う際に自由度が高いこと。

  利用方法を選択できることも柔軟性です。

  階段、エスカレータ、エレベータの選択利用

  これも柔軟性です。

3)単純で直感的な利用

  どこを押すのかわからない・・・・

  直感的に押す場所がわかる設計です。

  押しボタンの出っ張り

  など。

4)容易に情報が理解できる

  音声や言語、画像、感触など

  5感から情報を伝えることや

  読みやすさを考慮した短い文書など

5)失敗の寛大さ:失敗に対して寛容であること。

  人はミスをします。

  洗濯機で回っているときふたを開けると止まります。

  インターロックと言いますが、

  これも寛大さです。

6)少ない身体的努力:身体的負荷・負担が少ないこと。

  洗濯機の斜めドラムがそうですね。

  また、電子決済カードの普及、交通機関の共通ICカードなど。

  いちいち小銭を出して切符を買う動作の低減です。

7)使いやすい十分な大きさと空間が確保されていること。

  トイレが有名です。

  みんなのトイレってありますね。

  車いすやベビーカー等様々な事情を持つ人でも

  公平に利用できるように配慮した設計。



ご家庭にもいろいろ工夫されているものがありますので観察してください。

創造力が高まります。

利用者がUDを認識できるかが、UDの基本要件です。

認識できないようであれば、まだ改善の余地があるということ。

次回は、「UDとバリアフリー」について書きます。

今まで読んでこられた方は、問題なく理解できますのでよろしく。

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