2017年12月31日日曜日

【No62】技術士試験(筆記)の勉強法(基礎編)

今年も今日で終わります。

今年1年、いろいろありました。

ここまでこれたことへの感謝を示すため、予告とは異なる「勉強法」について記述します。

受験生は、技術士試験の勉強法を単なる「知識の詰め込み」としている方が多いのに気づかれます。

私もそうでした。そこで、事例を交えて5月までにすべきことを記載します。

まずは、「定義」を知っていないと論文への適正な展開が難しいと思います。

定義の正しい理解をして論文で表現してください。

その後、論文で問われている課題・問題点・解決策・展望は、専門科目と専門事項に置き換えてください。


 Stepとしては、次の2段階です。


 【Step1:キーワードリスト作成 150~200個】


目安は全部で150字以内。1センテンス50文字(2行)を目指して、「定義・解説」を記載。


ポイントは、外来語の多用は避け、日本語のみを目指す。


外来語のあいまいさをなくすためです。定義を正しく理解することを心がけてください。


また、択一の知識整理のため。

過去問を解くと、あいまいなキーワードがあると思います。


キーワードリストにそのあいまいな内容を転記して、使えるキーワードにする。


理解していること(知識の拡充が十分あると判断したもの)は、深追いしないこと。


あくまでも過去問を解いて、知らないことやあいまいなことを整理するための

オリジナルのリストを作ってください。 


期限:1月中に基本を作る。

並行して順次過去門を解き、足し込んでいく。2回ぐらい解けば、キーワードはまとまる。

 Step2:キーワードノート(A4 1枚)作成 20~50個 】


※過去問から重要キーワードを選択・出そうなキーワードを想定


600字解答用紙でなく、白紙の紙で追記できる隙間を項目ごとにあけることや

 A4を縦割りして2分割するなど工夫する。


<項目>
 ①キーワード解説 キーワードリストの内容でよい。


 ②原理・特徴 キーワードリストで標記できない内容・図表など


 ③適用分野 利用分野とその利用方法の事例


 ④最新の技術動向 


技術動向の記載。実際に行っている、行われそうな分野のピックアップ


 ⑤現在の問題点と取り組まれている課題


 ご自身の選択科目と専門分野における問題点・課題及び社会や技術全般におけるもの


  ※根拠となる数字や引用を調べる。


 ⑥解決策の方向性


 ご自身の専門分野における提案(工夫)


  ※根拠となる数字や引用を調べる。


 ⑦解決の具体事例と効果


 実例の目標値に対する効果を意識


  ※根拠となる数字や引用を調べる。


 ⑧展望 業界・社会や技術全般


  ※根拠となる数字や引用を調べる。





期限 5月末目途。

ただし、ブラッシュアップは継続(過去問を行いつつ、新たな気付きや内容追記等)


Step2は、過去問や想定問題を事例にして転記してみてください。

基本は、実問題からの整理整頓です。


過去問の骨子を作成して、適用してみるといいです。

論文をすべて書くのには最初相当時間がかかります。


そのため、骨子を作成して、箇条書きでもいいので当てはめていくのです。


慣れてきたら、論文化しましょう(論文化は、4月初めにはしないと遅いですが)。


特に③~⑤は社会や技術全般を知ることで、選択科目Ⅲで使える内容になります。


ここは調査や思考が入るので大変ですが、⑥~⑧を書くためには重要な項目です。


以上の内容で、インプット2030%、アウトプット7080%を行いました。


実践が気付きを与えてくれること、過去問がキーワードリストの拡充に適していること

(正しいことが書いてあり、知っていないといけないことが書いている教科書)

が私の3年後の合格での気付きです。


私も2回不合格経験があり、インプット中心での学習でした。

3年目は、上記の内容で知識の整理をしました。

すべてを知ることは不可能なので、必要と考える用語を最低限知り、

試験で活用する訓練をする割り切りが重要です。




2017年12月26日火曜日

【No61】業務経歴票(その3)

受験申込み時に書く、「業務経歴」の多くは業務日報のタイトルの人が多い。

技術士法第2条を理解して書くことが求められる。

以下に、具体的な内容を記す。

詳細同様、 


 「試験官が読んで業務のイメージを正しく持ってもらえるように整理する」

と。 

技術士試験ですから、「技術内容」を示します。業務内容そのものではありません。

具体的には、

  (1)技術の名称:何の製品・技術・研究なのか?をイメージする。


   ポイントは、一般的な用語・技術屋がわかる用語を使うこと。

2)目標:定量的な指標と効果がわかりやすいか?

3)課題や問題点:目標を達成するために技術的に適切な課題・問題点か?

4)創意工夫:コア技術は何か?

5)成果:目標達成レベルの確認。

6)技術士法第2条にある「計画、研究、設計、分析、試験、評価」

である。


この(1~6)をすべて書くと長くなり、読みにくくなる。

直感的な要素が重要なので、以下のようにまとめることを推奨する。


1:(成果)達成した(創意工夫)を行った(技術名称)の設計


2:(課題・問題点)を(創意工夫)により(成果)を達成した(技術名称)の研究


3:(創意工夫)により(課題・問題点)を解決し(目標)達成した(技術名称)の計


4:(創意工夫)を行った(技術名称)の試験


あくまでも例であるため、そのまま書く必要はない。

ポイントは、「コアな技術」が何か?がわかること、それが選択科目と合致していること。

また、技術士の業務(設計・計画等)複数書くのではなく、1つにしたほうが良い。


広げすぎると説明が長くなり、20分の口頭試験では対応できない。

得意分野で勝負するつもりでスリム化を極限までしてほしい。

しかし、4月の時点で冒険はしたくない。

それは、「技術士とは」を理解していないままの提出は、11月の口頭試験で火だるまになるから。


無難に11月には、内容の見直ししたプレゼンができるレベルにしておきたい。


基本、技術士の添削をすべき内容である。


 ただの受験申込書を思って、安易に提出しないこと!!!

肝に銘じて、4月までの経歴作成に臨んでほしい。

以上、次回以降はH29年度のほとんどの人が終了した口頭試験について記載する。

「もっと早く知りたかった!!」という人もいるだろう。

身の丈で勝負している皆さんは、しっかり次から書くことを理解されているかどうかのチェックとしてほしい。

技術士合格がゴールでなく、スタートであること。

この意識が、みなさんを「技術士」と呼べるようにしてくれますから。

2017年12月24日日曜日

【No60】業務経歴票(その2)

もうすぐ1月を迎ええう今でこそ、しっかりと事前準備ができる情報を提供したい。

その2では、業務経歴の具体的な書き方を記載する。

ポイントは、 

「試験官が読んで業務のイメージを正しく持ってもらえるように整理する」

こと。

具体的には、下記の項目に沿って書けばよい。 

【業務内容】タイトル調で一般的な用語でイメージできるキーワードを駆使する。


【背景・目的】業務を行う背景・目的(技術士法の意識)及び目標を書く。


【立場・役割】職務上の立場でなく、その技術的な解決策を実施したときの立場を
               記載。
       また、役割も担当した作業内容でかつ総括的な立場であることを
       アピールしたい。


【技術的課題と数値目標】業務課題を解決するために行う最も重要な技術的な課題
            を抽出し、定量的でかつ狙いが最善とわかる目標値を書
            く。


【問題点】課題を達成したいが最も「ボトルネック」となっていることを書く。


【創意工夫】解決策を導いたプロセスを記載する。最も重要なセクション。
     ここで、専門的応用能力を発揮したこと(自身で工夫したこと)
     を示す。
     具体的でかつ、論理的な課題解決プロセスを示せること。


    例として、
    ①そこで私は○○(根拠)から△△(方向性・考え方)と考え、
     □□を提案した。

    ②そこで私は○○から△△に着目し、□□を解決策として提案した。

    という風に、「一言」で書きたい。


【解決策】上記解決策を具体的に記載すること。


【成果】「上記解決策により、「問題点」は解決でき「課題」は達成した。

よって、目標はクリアして、業務目標も達成した(第1条に資す
る)。」

という流れ。


【展望】業務の振り返り=現状の評価及び技術の水平展開など・・・


上記に沿って、何度も書いてみてください。

当然、業務経歴票に書く5つです。 

詳細業務だけでなく、すべて書いてください。 

そうすると、業務経歴票の内容がわかりやすい、良い内容になります。

ただし、詳細は「720文字」の限定があります。

不要な言葉や内容を断捨離して書かなければならないので、

結構精査する時間はかかるという覚悟で。

また、「技術的」でない「業務報告」の人が多い。

技術士法に則った内容を記載することが重要なのに気づいていない証拠。

やったこではなく、成し得た「プロセス」を評価する。

プロセスは、業務経験や知識からなり立つ創意工夫が重要。

たぶんわからない人が多いので、技術士に添削してもらうことを強く進める。

次回は、経歴票5行の書き方等を記載する。




2017年12月20日水曜日

【No59】業務経歴票(その1)

今日から、4月に提出する受験申込書にある「業務経歴」について書いていく。

4月の時点で詳細720文字を指導なしに書ける人は、なかなかいない。

今年も7月の筆記合格者の口頭模試を行ったが、「やばい」人ばっかり・・・

4月の時点では、「申し込めばいい」的な感じの人が多いせいか(全員ではない、一生懸命書いても4月ではレベルが達していないだけの人もいた)残念な結果になりかねない方が多いことに悲しさを感じる。

技術士試験の本質を理解していないなかで、この経歴票を提出するのは自殺行為に等しい。

今回、3回に分けて書いてみる。

来年の受験に向けて参考にしてほしい。



4月に受験申込書兼業務経歴票を提出する。これは、11月から始まる口頭試験で

「高等な専門的応用能力」を確認するための最重要資料となる。


今までの資格試験の感覚を忘れて、口頭試験に耐えうる内容に仕上げなければ、

せっかく難関の筆記試験を合格しても技術士として認めてもらえない。


「口頭試験に耐えうる業務経歴」とは何か?を示していく。


●棚卸しすべき業務はどんな業務なのか?


技術士に相応する業務の大前提は、

第1条は技術士制度の目的、

第2条は技術士の定義、

2条を通じて1条に資することができている業務であるか?である。


 ここで、おさらいしておこう。


 第一条 目的 : 科学技術の向上と国民経済の発展に資する事


 第二条 定義 : 科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務。

何回読んでも???の人は、読み足りないのです。

れがわからないと、一生合格できないと思ってもいいほどのこと。


難しく考える必要はなく、単に「誰のために業務をしているのか?」

を見直してみるとよくわかってくる。

技術士を受験するエンジニアである皆さんは、プロですよね?

プロは、対価としてお金をもらいます。対価とは何か・・・

それが第1条に関することです。

具体的には、次の5つのことを整理してみてほしい。


 (1)自身が主体的に携わっている業務であること。


2)その業務の目標達成のための技術的課題が明確にされた業務であること。


3)課題解決を阻害するボトルネックが明確に絞りこまれていること。


4)最短で最適解に到達できていること。(試行錯誤に任せない)


5)自身の創意工夫(高等な専門的応用能力があることがわかる)による技術的提案の結果、問題点が解決でき、目標達成ができた業務であること。

業務の目的や目標があって、それを技術的な課題・問題点へブレークダウンできるか?

また、解決すべき技術的課題の目標は明確か?その目標は的確であると読み取れるか?

さらに、技術的課題に対する問題点が専門的応用能力を必要とすることか?

その問題へ解決のアプローチ(着眼点)は、選択科目・専門とする事項に関する内容か?

自身が提案して実施し、狙い通りであったか・・・・など、

それらを簡素に表現できている経歴と720字詳細でなければならない。

技術士とは?何かを問い直していけば、自ずと答えは見つかります。

次回は、具体的な書き方を示します。

2017年12月17日日曜日

【No58】技術士一般部門選択科目Ⅲ

【課題解決能力】を問う選択科目Ⅲ.。

受験生の多くは、課題設定ができていない。

自身の得意な技術分野であれば、結構かける人でもテーマが変わると全く論理が成り立たない論文を書く人がいる。

この選択科目Ⅲは、広い視点と体系的な知識の活用がポイント。

以下に、具体的に述べる。


筆記論文対策(課題解決能力の確認 選択科目Ⅲ)


●選択科目Ⅲの内容


 主に課題解決能力を問う問題(Ⅲ) 600/枚×3問(2問中1問選択)


「課題解決能力」とは、与選択科目に係わる社会的な変化・技術に関係する最新の状況や選択科目に共通する普遍的な問題を対象として、正しく問題を認識し、原理・原則、理論、既存知見を分析し、課題抽出から解決の方向性を業務・専門(実際の場面や他の分野)等で具体的な提案をするといったプロセスが示せる能力のこと。


  次に、それらを表現するための準備と表現方法を述べる。


準備・表現方法


 <準備>


 (1)「正しく問題を認識」=「多面的」な分析が必要。多様な切り口をキーワード抽出時に検討しておく必要がある。基本「品質・コスト・納期・安全・環境」面を切り口に課題抽出すると考えやすいが社会的ニーズの場合、施策の提案があるため、いかに技術に置き換えていくかがポイント。


2)「社会のニーズや技術の進歩に伴う注目されるキーワード」について、①キーワードの定義・概要などの基礎知識②課題抽出③キーワードと業務の関係性(Ⅱ同様、課題、問題点、解決策(工夫)、展望及びリスクや課題など、)をまとめること。


 (3)業務との関係性=「具体的な提案」につながるため、キーワードの課題解決の方向性と業務とのつながりをまとめるかがポイント。当然、根拠となる数字があると説得力が増すのでキーワードまとめで準備すること。


 (4)社会との連続性を常に意識すること。社会情勢・新技術を自身の業務ではどのようなつながりがあるか?(活用、課題設定等)を都度意識する。そのために、業界紙や新聞等でキーワードをチェックし、まとめる習慣を。


 (5)将来起こりうるリスクや課題設定まで述べる必要があるため、準備をする。



 <表現方法>


 (1Ⅱ同様、問題文にある「問われていること」が文書構成になる。ボリュームを考えて配置する。


 (2)与えられた条件から逸脱しないこと。「専門分野」に持ち込むために、強引な流れで書かないこと。


 (3)論理の流れを重視し、全体像をわかりやすく見せるように心得る。ここでも、文章と箇条書き鵜をうまく混ぜて表現するとよい。


 (4)骨子法を用いて、以下の流れでまとめる。


   ①テーマの現状(求めていることやあるべき姿とのギャップ等)


   ②それらを解決するための課題抽出とボトルネックの提示


③最重要課題とその理由(技術的な課題への誘導:解決の方向性を示す。着眼点。)


④技術的な課題とボトルネックの提示


⑤解決の方向性の提示(複数求められる場合あり)


⑥具体的な解決策の提示


⑦実行後のリスクと課題等の提示

●選択科目Ⅲのまとめ


    社会テーマのポイントは、①生産性向上(人口減少・技術伝承・IT化等)②維持管理(インフラなど)③自然災害(BCPなど)④事故(BCP、安全、環境)⑤環境問題 ⑥産学連携(人材育成等)である。


    気を付けたいのが、「流行り言葉」。日頃考えている人は良いが、人工知能やIoTなど何となく知っていることで安心し、選択すると取り返しがつかない。


    十分自身の得意・不得意を問題を見て冷静に判断してほしい。


また、骨子作成時間30分程度必要であろう。3枚を25/枚で書いていくと105分費やすが、残り15分余裕ある。


 余裕そうに見えるが、「論理的」なつながりを欠くと、「B」判定になるため、意外とチェックしながら書くとぎりぎりになる。


 ここでも、事前に骨子の練習は十分にしておくようお勧めする。


 骨子のつながりがしっくりくるとあとは書くだけ。しっかりと、骨子作成法を活用して、当日の論文作成時間を多くとれるようにしてください。

次回は、経歴票について。

2017年12月15日金曜日

【No57】技術士一次試験合格発表

本日、平成29年度技術士第一次試験合格発表がありました。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/005457.html

機械部門は、約5割の合格。

まあ、記憶力と学問の延長の試験は、そんなもんであろう。

本試験は、マークシート方式でかつ、解答が1週間後に出るため合否の判断はとっくについている人が多いはず。

二次試験を視野に入れていた人は、準備しているのであろう。

そういう人が、ストレート合格しやすいのでしょう。

遅ればせながら、今日から始めても遅くはないと思います。

しっかり計画と、二次試験は一次試験と異なる勉強法であることを早くつかむことが合否の分かれ目。

年末までに知り合いの技術士に相談できればしてほしい。

わかるまでに時間はかかるが、わかってしまえば難しくない。

しっかり、やるべきことと計画を!!

2017年12月12日火曜日

【No56】技術士一般部門選択科目Ⅱ

意外と完答できない、「選択科目Ⅱ」。

なぜできないのか??単にタイムマネジメントをする訓練不足であろう。

1枚何分で書けるのか?Ⅱ-2の応用能力を問う問題の骨子時間は?・・・

しっかり準備ができていないと、その他大勢と同じことになる。

やることは、キーワードを適正にまとめて、それを訓練して使いこなせることのみです。

以下に、ヒントになるであろうことを書く。



筆記論文対策(専門的知識と応用能力の確認 選択科目Ⅱ)


●選択科目Ⅱの内容


 (1)主に専門知識を問う問題(Ⅱ-1) 600/枚×2問(4問中2問選択)


 (2)主に応用能力を問う問題(Ⅱ-2) 1200/枚×1問(2問中1問選択)


  上記には、技術士会で発表されている概念と内容があり、まとめると以下になる。


  「専門知識」とは、専門科目における不可欠な基礎的知識、新技術等のこと。


  「応用能力」とは、与えられた条件に合わせて正しく問題を認識し、原理・原則、理論、既存知見を分析し、業務(実際の場面や他の分野)等での利用目的や評価基準などを明らかにして、適正な業務プロセスの工夫や留意点を新たな知見で創出する能力のこと。


  次に、それらを表現するための準備と表現方法を述べる。

●専門知識(Ⅱ-1)の準備・表現方法


 <準備>
 (1)定義について、150字程度で応える。いわゆる基礎知識の確認。正しい理解があるか?しっかりとキーワードまとめをしておくことがポイント。


 (2)体系的知識を応える。「~について2つ」等体系的知識をキーワードまとめに入れておくことがポイント。


 (3)課題と問題点、解決策を専門分野で考えること。専門分野でキーワードを正しく説明できれば、専門性をアピールできる。キーワードまとめには箇条書きでも良いのでまとめるのがポイント。


 (4)展望・リスクや留意点も箇条書きで。これも専門分野を中心にまとめておくと有効。


 <表現方法>
 (1)定義や概要は、「~とは、・・・」から150字以内で「定義・特徴等」を簡素に書くこと。専門分野につなげていく序章として考えると、残り450文字が書きやすい。


 (2)問題文にある「留意点」等を書く場合、「結論→根拠」の順で書くこと。


 (3)問題文にある「問われていること」を文書構成になるため、ボリュームをしっかり配分して書くこと。


 (4)箇条書きと文章をうまく使うと見やすい論文になる。知識の正しさと広さをアピールするには、読みやすさを第一に。





●応用能力(-2)の準備・表現方法


 <準備>
 (1)「与えられた条件に合わせて、適正な業務プロセスの工夫や留意点を新たな知見で創出すること」ができるように、①キーワードの定義・概要などの基礎知識⓶キーワードと業務の関係性(Ⅱ-1同様、課題、問題点、解決策(工夫)、展望、留意点)をまとめること。


 (2)業務との関係性なので、飛躍した内容はNG(実現可能なこと)。当然、根拠となる数字があると説得力が増すのでキーワードまとめで準備すること。


 (3)先ほど記載した、「Ⅱ-1の準備」同様の準備をすれば、あとは、構成作業になれること。


 <表現方法>
 (1-1同様、問題文にある「問われていること」が文書構成になる。ボリュームを考えて配置する。


 (2)与えられた条件から逸脱しないこと。「専門分野」に持ち込むために、強引な流れで書かないこと。


 (3)論理の流れを重視し、全体像をわかりやすく見せるように心得る。ここでも、文章と箇条書き鵜をうまく混ぜて表現するとよい。



●選択科目Ⅱのまとめ


 意外と時間が足りないという受験生が多い問題。3問の論文を書くのだから仕方ない。


 とは言え、A判定をもらうにはあきらめてはいけない。


そこで、論文構成に若干手間がかかる「Ⅱ-2」を先行して仕上げていくことを進める。


 Ⅱ-2は、不与条件→手順→留意点といったことをまとめる時間10分、2枚を30/枚で書いていくと70分費やす。


残り50分あれば、20/枚で書けば、Ⅱ-1問題×2問を回答すると10分余裕が生まれる。


 逆だと意外にタイムマネジメントができず、最悪Ⅱ-2が書けないことも。Ⅱ-1も割り切って、そこそこ書ければ、2問目に取り掛かる等工夫をしてほしい。


 本当は、「完答」が望ましいが、-2で時間をとりすぎたり、Ⅱ-1であまり知らない問題が出てパニックにならないように本番は工夫をするように、心に余裕をもって望んでください。

次回は、選択科目Ⅲです。

2017年12月9日土曜日

【No55】技術士一般部門択一対策

今日は「択一」対策を書きます。

択一は、通常の資格試験と同じ「暗記」なので、みなさんが取り組まれてきた方法でも良い。

ただし、そのままでは時間がかかり、重きを置く筆記論文の時間を確保できなくなってしまう。

そこで、択一の勉強をいかに筆記論文で活かすか?をテーマに書いてみる。

まず、択一問題の目的は部門の広い専門性の知識があることを確認することである。

つまり、機械なら10科目全般の知識を問う。

20問の出題なので、各科目2問程度の想定になる。

ただし、試験問題を作る側は、過去の実績ある問題を活用したいと考える(ミスが減らせる、仕事量が減る、重要な問題など・・・理由はあるが)。

そのため、過去問の傾向分析を行う。

出題内容と頻出キーワードを把握して、「選択と集中」を図る。

ポイントは、キーワードのまとめ方。

一つは、択一対策として、過去問の解答をまとめることで理解が深まる。

もう一つは、キーワード定義と展望をまとめる。これが筆記対策。

キーワードの定義を70字程度にまとめて、展望を70字程度に部門・科目の技術士の視点でまとめる。

科目のキーワードとダブる部分があるので、活用できる。

特に筆記Ⅲは展望が役立つ。リスクについて問う問題が多いので、展望が見えなければなかなか書けない。

単に択一問題を繰り返して解くのではなく、その時間を筆記に活用できるかが肝。

あとは、5回程度過去問を解き、キーワード集をブラッシュアップして、理解する作業。

覚えるのではなく、理解が重要。

変化球が来ても耐えうるように。

特に、択一は過去問の活用が多いため、理解をして確実に得点することが合否の分かれ目。

択一の足きりは、論文採点がないという悲しい現状があるので、しっかり対策を!!

でも、時間はかけすぎないこと。

択一2:筆記論文8程度の振り分けを(自身のレベルに応じて比率は変更)。

隙間時間(5分1問の数をどれだけ稼げるかがポイント)でできるだけ終わらせる工夫をして、休日に過去問を一通り解き実力確認を。

次回は、論文対策を



2017年12月7日木曜日

【No54】技術士合格最短ルート

今日から技術士(一般部門)を受験される方々へのメッセージを掲載していく。

総監受験でも忘れている方は、再認識をしないと大変なことです。

そんなことないと祈りますが・・・・・

以下、本題です。

一番大事なことを最初に述べます。

それは「技術士とは?」です。

頭の上に?????がつく人は要注意です。

これを知らないと、運よく難関筆記合格しても口頭試験で確実に不合格。

重要性をわかりやすく説いています。


まず、技術士とはです。

「技術士法にある(目的)の視点と(定義)の技術者に与える称号」と考えます。

 ここで、技術士法をおさらい(技術士法抜粋)しましょう。

 (目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。


(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

ポイントは以下の3つにある。

  業務の適正
  口頭の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者

簡単に言うと、③科学技術の専門業務に関係する計画、研究、設計、分析、試験、評価する者が知識とそれを使いこなす能力(経験)をもって、①業務の適正化を図ることで②科学技術の向上と国民経済の発展に資することができる技術者を育成することである。

 これがわかっていないと、技術士は「ノーベル賞」のような提案・工夫ができる者のように考えてしまう。知識はあるのに不合格となる最大要因である。

製品やサービスを提供する際に企業帰属の考えではなく、「②科学技術の向上と国民経済の発展に資する」ということを考えられる人を仲間にしたいのです。

何のために技術士となってほしいのか?認定する人の考えを理解して、試験対策をしましょう。それが合格への最短ルートです。

2017年12月2日土曜日

【No53】総監経歴対策(その3最終)


総監の経歴票で心得ておきたいことを以下に述べる。


  ①総監技術の理解が薄い4月に完璧な論文はできない。


  ②個別管理の把握をしめすキーワードは当たり障りのないものを。口頭試験では、経歴票の棒読みはありえない。正しく理解していることをアピールしたいため、口頭口頭試験前に3分程度の内容にアレンジする。


  ③経歴票では、想定した結果と成果に大きなギャップは監理者失格となる。


  ④リスク特定-分析があまいとリスク評価も怪しくなる(具体的に示すこと)。


  ⑤口頭を意識して、書きすぎないことも有り


  ⑥読みやすいストーリーを第一目標にして、一読で業務管理を理解させる。


   例)課題:工期短縮の場合、トレードオフは、経済⇔安全 経済⇔人的になる。


  ⑦経歴5は、管理技術が身についた経験の順番(成長過程を示す)で書く。入社時は、PM(プロジェクトマネージャー)でよい。



以上ができていれば、口頭試験は本人確認になる。

ただし、第一関門の口頭試験序盤にある「経歴プレゼン」がいまいち(棒読み、トレードオフへの言及がない、残りの管理をしていない、など)だと、様相は一変する。

そのため、試験前のプレゼン対策が口頭試験を優位に進めるよう、4月の時点では前記したように口頭試験の足を引っ張らないようなポイントとなるキーワードと略記のみを記載した経歴票・720を作成するとよい。


また、第二関門である「複数の管理間のトレードオフ」を聞かれて応えることができれば楽勝ムード(受験動機・会社(日々の業務:当然監理技術者としてと技術者として)のこと、研鑽など)となる。

これは、筆記試験後の試行錯誤(ここは様々な視点からの試行錯誤をしてください)でも十分間に合う(筆記が合格した人なら)。

以上、次回は「一般部門」で書く。