2018年2月20日火曜日

【No111】第9回_技術士が考える未然防止・再発防止活動


ぞろ目の今回は、「未然防止・再発防止」です。

起こってはならない問題やトラブル・・・・

起こってしまった後の処理・・・

大変です。

過去に発生した出来事が二度と起こらないことを想定しており、

ポイントが狭くなる再発防止では、将来発生するであろう

トラブルには対応できないからです。

つまり、将来起こりうるであろうことまで想定した

未然防止が必要なのです。

ポイントは、「過去」です。

発生事例に対して行うことを前提としています。

過去から現在の視点は検討できます。

しかし、未来は想定していません。

というか、近視眼的になりできない場合が多いのです。

再発防止をすることで近々の問題の発生リスクは下がります。

経営者も安心します。

ここで安心したことで、(1)内部環境(2)外部環境が変化しても

気付かず、大きな不具合に至るのです。

ここでのポイントは「内部環境」「外部環境」です。

簡単に説明すると、

内部環境は、組織範囲内

外部環境は、社会全般

です。

特に、外部環境は刻々と変化します。

特に情報セキュリティはシステム的対策を「アップデート」

という形で繰り返していますね。

新たな脅威への対応が従来の技術や考え方では対応できない事態

になっているからです。

では、過去の事例に対する対策「再発防止」は無意味なのか?

それは違います。

新しい知見や創造は、過去の経験やノウハウから産まれます。

そのため、再発防止はナレッジとして活用すればいいのです。

不具合の発生するトリガーはことなれ、事象は同じ場合があります。

未然防止を「縦串」としたら、再発防止は「横串」です。

以下に縦串を多くして、束ねるか・・・

それにより、将来起こりうるであろう事象を想定し、未然防止するのです。

まずは、再発防止で、ついた火を消す作業が優先です。

その後、真の原因を調査し、対策を考えます。

ここまでが再発防止。

事例の積み重ねと普段では関連がない事象を参考にして、

将来起こりうるであろうリスクの想定・評価を行い、未然防止策を検討します。

真の原因・・・複数の要因の混在や派生が将来起こり得ます。

これを組織内でスパイラルアップできるか?その仕組みが大事です。

起こってからの対策では遅い問題が今後も増加します。

つまらない心配・・といってほっておくのでなく、プロセスに沿って

自然と対策している環境を作り出す企業が生き残ります。

次回は「顧客価値創造とプロセス保証」です。

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