2017年8月22日火曜日

【No36】デザイン思考と経営戦略③

イノベーションは、偶然や運では「イノベーションのジレンマ」に陥るリスクを秘めていると考える。

企業戦略の目的を「イノベーション」とする具体的段階とは、①アイデア検討段階②エンジニアリング段階③消費者行動観察段階、「デザイン思考」であった。

それら「デザイン思考」を取り入れた「イノベーションを生み出す経営方針」を作り出す必要があるとされている。

①コンセプトデザインの中心は消費者として、新開発製品だけでなく全商品を対象とすること。

②実現には、50%を外の力を利用すること。

③イノベーション中心組織、リスク管理能力を高める組織をマネジメントすること。

①~③を組織風土・スキル・製品群等内外環境を勘案して具体的な組織づくりをしていく必要性が高まっていると感じた。

まとめると、全ての製品開発は「デザイン思考」を取り入れることにより、イノベーションを実現した製品が生まれる。それには、イノベーション中心の組織づくりが強い企業づくりのスタートとなるとされているのではないか?

<日本経済新聞 「やさしい経済学 奥出直人(慶応大教授)」コラムより>


2017年8月16日水曜日

【No35】デザイン思考と経営戦略②

デザイン思考とは、人材マネジメントにより「顧客と共同で価値を生み出す仕組み作り」による価値を創造することを目的にしている。

以下の異なる3つのモードにより作られている。

①人の行動観察・分析し、多くのアイデアを生み出す方法

②そのアイデアを工作し、コンセプトをプロタイプ化

③異分野人材と①②を共同で行うこと

①②は、顧客への「共感」から生み出される作業であり、さまざまな見識者が多面的分析により具現化していく思考プロセスであると考える。

デザイン思考が定着すれば、開発スピード・価値の創造レベル向上など達成できそうな気がする。

我が国の国際競争力向上には、デザイン思考によるアイデアを具現化する生産性向上が望まれるような気がする。

【No34】デザイン思考と経営戦略①

創造性の組織マネジメントである「デザイン思考」の貢献がイノベーションの核になるという新聞のコラム記事を見た。

イノベーションとは、「顧客が想像したことのない価値をゼロから作り出すこと」として、次の3つのマネジメントによって可能としている。
①開発プロジェクトマネジメント
②人材マネジメント
③リーダーシップ

特に②人材マネジメントでは、「あきらめないで前に進む人材を育成する企業家精神活動が重要」としていた。

AI、IoT等進めていくのは、「人」であり、人のスキル以外の企業家活動精神を向上させることで、「人」の価値向上と同時に便利で安全な社会活動を可能にするAI等の科学技術の発展が進むと共感している。

「人」の扱いの見直しが進む中で、本質的な知の「見直し」をどれだけの企業や社会ができるかが我が国発のイノベーション量産のキーになるだろう。

2017年8月13日日曜日

【No33】モノからコトへ

久しぶりの投稿です。

この長期休みは、仕事以外のことを考えられる心と脳の休暇をするよう心がけます。

例えば、一所懸命掃除したり、整理整頓、嫁の実家の田舎暮らしなど・・・心と脳をリフレッシュします。

たまに、標記のような仕事チックなことも考えます(癖ですね)。

技術士になって、「モノ」を「コト」としてとらえることが自然となってきました。しかし、周囲環境は異なり、「モノ」を「モノ」としてしか見ない短絡的な考えから、課題解決しようという「モノ」を作ることが目的になっていることに気づきます。

複雑化した社会・技術は、「コト」をそのままとらえると、誤った方向へ向かい結局一生懸命作った製品も受け入れられない最悪の「コト」になります。

このようにならないよう、積極的な意思疎通を図り、道しるべとなるよう研鑽していこうと心休まった今日、しみじみ感じました。

もう、3日間しっかり休んで、良い「コト」を発信していく所存です。