2018年2月18日日曜日

【No109】第8回_技術士が考える品質管理の手法


今日は「品質管理の手法」についてです。

QC7つ道具はよく耳にしますね。

数値データ分析ツールで、Check段階で使用されます。

状況に応じて、下記のツールを使います。

1)層別

  たくさんの工程や作業などをある特徴(母集団)によって、

いくつかの層に分けて(時間・人・機械・材料・測定等)再集計し要因
を探す方法

一般的には、ヒストグラムで表します。

バラつき要因を後述するヒストグラムや特性要因図で分析することも
あります。

この層別でどの要因の影響が大きいか把握します。

2)パレート図

  データを項目別に分類して、出現頻度の大きさ順に並べた図。

  また、累積和についても示した図。

  重点的に取り組む項目を引き出すことや

  影響度の把握

  改善後の効果

  などを定量的に示す図です。

3)特性要因図(フィッシュボーン)

  ある結果(特性・問題点)に対して要因がどのように関係し影響する
       かを大骨・中骨・小骨で書き出した図です。

標準書の改善活動

要因にもれなく、重複なく一目でわかりやすく把握と対策ができる

そのため、作業性向上や品質向上だけでなく、

コストダウン

管理方法の評価

トラブル対策

に用いることができます。

できるだけ、「ブレーンストーミング」、「4M分析」

を用いて、項目だしと分類分けをしてください。

4)ヒストグラム

  多くのデータを区分分けして度数分布図や棒グラフで示した図。

  データがどんな値を中心に、どんなばらつきをしているか

  を調べ、異常を発見するのに用いられます。

5)散布図

  2組の母集団(特徴 比重と強度、温度と伸びなど)のデータ関係を
  調べる図。

  2つのデータの関係を調べ、改善すべき「特性」と「要因」を把握
  することを目的としています。

  見方として、正の相関と負の相関、異常な点(飛び出しているなど)
  があります。

6)グラフ・管理図

  生産工程の安定性評価のために

  偶然のばらつきか以上原因によるばらつきか?

  を見分ける(管理限界線)管理図(計量値と計数値)が

  あり、視覚的にとらえ多くの情報を要約したグラフの一部です。

7)チェックシート

  事前に決めた確認項目を簡単にチェックできる図や表のこと。

  記録用と点検用があり、

  誰でも間違わずに短時間でチェックでき、

  集計も作業的にできることを目的にしています。

  リスクアセスメントやブレーンストーミング等

  から抽出した項目をもれなくチェックします。

また、言語データの分析には「新QC7つ道具」を用います。

項目だけ挙げてみます。

1)連関図(項目間の因果関係を矢印で示した図)

2)系統図(方法・実施手段を樹形上に表現した図)

3)マトリックス図(項目間の関係を二次元の交点に着目した図)

4PDPC(過程決定計画図、実行計画のプロセスを示したフローチャート)

5)アロー・ダイアグラム(矢線図、矢印を用いて日程計画を図示)

6)親和図(言語データを関連事項ごとに、整理、分類、体系化する方法)

7)マトリックスデータ解析(2つ以上の特性を定量的に解析する方法)

マトリックスデータ解析は、唯一の数値データを扱います。

このような14個のツール+α(ブレインストーミング、KJ法など)を
適宜用いることが品質管理の第一歩です。

すべてを使いこなす必要はなく、

「型」を決めて誰でもすぐに評価・分析できる仕組みを優先した方が

本来の品質活動に近いと考えます。

様々な手法はありますが、最後は人が選定します。

様々な活動現場に応じた「型」で標準化を推進しましょう。

技術士試験でも同様。

自分の「型」を決めてください。

いわゆる「勝ちパターン」です。

野球でもそうですが、このパターンなら9割負はない、という

パターンがあります。

それは自身の専門分野にあります。

私は、「型」で機械と総監を取得しました。

作ってしまえば、簡単なことです。

技術士試験の標準・標準化・ツール・勝ちパターンを考えてください。

次回は「未然防止・再発防止活動」です。

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