令和5年(2023年)口頭試験対策QA(令和4年改訂版)

【令和5年(2023年)技術士二次試験口頭試験対策QA】


Q1.令和元年から、評価基準が変更になりました。
  どのように対策すればいいですか?

A1. 評価要件(コンピテンシー)が経歴と筆記の試問で
   何が求められているのかを十分理解してからの対策が有効です。

   令和5年口頭試験(受験申込み案内より抜粋、令和5年受験大綱確認)より





対策として、
1)一般部門
 ①筆記試験における答案(必須Ⅰ、選択科目ⅡとⅢ)を踏まえる
  =技術的専門知識+高等の専門的応用能力
 ②業務経歴を踏まえる=技術的専門知識+高等の専門的応用能力
 ③実務能力(業務経歴)として
  コンピテンシーの
   ・コミュニケーション・リーダーシップ
   ・評価、マネジメント
  に関する試問。
 ④適格性(筆記答案・業務経歴)として
  コンピテンシーの
   ・技術者倫理
   ・継続研さん
  に関する試問。

 ③+④=技術的専門知識+高等の専門的応用能力+豊富な実務経験・倫理観

 ①総監技術士に必要な専門知識=技術的専門知識+高等の専門的応用能力
  ・5管理の正しい理解(専門的学識)
 ②総監技術士に必要な経歴
  ・マネジメント
  ・コミュニケーション
  ・リーダーシップ
  ・評価
 ③総監技術士に必要な応用能力(マネジメント・問題解決)
  ・トレーオフを踏まえた5管理
  ・想定問題の複数の監理が絡み合う場合の5管理の活用

②+③=技術的専門知識+高等の専門的応用能力+豊富な実務経験・高度な倫理観
が重要です。

昨年度(令和4年度)の口頭試験では、

一昨年同様、

コンピテンシー

を中心とした質問です。

ただし、

技術士試験なので、

ベースの質問は、

技術です。

技術についての

豊富な実務経験を踏まえた

コンピテンシーを具体的に説明するように

してください。

管理職のような回答をする方がいます。

これはダメです。

これは以前から言っているように

評価基準は同じです。

つまり、

問われていることは同じです。

技術士の資質である

高等の専門的応用能力

をもって

業務の最適化、

コミュニケーション

リーダーシップ

マネジメント

を表現してください。

このことを理解した

受験生には

難しくない試験だと思います。

前からお伝えしていた通り、

業務経歴の選択科目に関する技術的視点

筆記試験の継続研さん

という時間を取っています。

今年は十分対策しておく必要があると考えられます。

あと、

短時間で質問数をたくさんこなす必要があります。

よって、冗長な回答では合格できないと思います。

昨年度よりも、たくさんの質問を端的でかつ正確に、

そして技術士であることをアピールしましょう。



Q2.筆記の解答は聞かれますか?

A2.聞かれる可能性はあります。
 ただし、筆記試験の内容と重複しないことです。
 想定として、継続研さんだと推定します。
 また、評価でも聞かれる可能性ああります。
 研鑽は、「今ならこう考える」とか、
 回答していない問いは、こう考える、
 というのが一般的でしょう。
 評価は、この技術は業務でどのように役立つのか?
 しっかり準備しましょう。

Q3.もし、内部で不正があったらどのような手順で対応しますか?

A3  .(1) 事実関係を調査検証し
  (2) 問題に確証が持てた場合は
  (3) 関係者に改善や再発防止などの処置を説得する
  (4) 説得に応じてもらえない場合は
  (5) しかるべき機関に公益通報を行う

Q4.罰則規定が存在するのは、技術士法第45条違反(秘密保持義務)だけですか?
 もしそれ以外にあるならば、
 ○どのような場合
 ○どのような罰則
 がありますか?

A4.技術士の秘密保持義務違反(第45条違反)
  →1年以下の懲役、または50万円以下の罰金(第59条)
   技術士試験を行う試験官、職員の秘密保持義務(第18条1項違反)
  →1年以下の懲役又は30万円以下の罰金(第60条)
      試験事務又は登録事務の停止命令に違反した役員又は職員(第24条2項違反)
  →1年以下の懲役又は30万円以下の罰金(第61条)
      技術士の名称表示停止期間に技術士名称を使った場合(第36条違反)
  →30万円の罰金(第62条2)
      技術士の資格を持たないものが技術士名称を使用したとき(第57条違反)
    →30万円の罰金(第62条3)

Q5.業務詳細のオリジナリティは何ですか?
A5.高等の専門的応用能力のことです。
 解答としては、
 ①部門・科目の専門家の視点
 ②業務の専門とする事項の視点
 です。
 例えば、
 「○○以下ならば、境界層剥離が起こりにくいことを想定し、
  ××の形状ならば剥離しないと考えたことが流体機器の
  高等の専門的応用能力を発揮したことです。」

Q6.業務上の失敗例を挙げてください。
A6.成功例も聞かれます。質問の意図は、「評価」です。
 コンピテンシーにある「評価」を問う試問です。
 「業務遂行上の各段階における結果,
 最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,
 次段階や別の業務の改善に資すること。」
 これを念頭においてください。
 例えば、
 「○○という業務で、××という失敗があります。
 原因は、△△で問題点は・・・
 課題を・・・として、今の業務で・・・としました。」
 という感じです。

Q7.受験動機と合格後の抱負No676
A7.「こんな人に技術士になってほしい」そう思われる動機・展望を述べてください。

私の専門分野において、製品設計の複雑化・高度・広範囲化に伴い、

複数の分野にまたがる技術とその取りまとめが重要となっている。

このような幅広い対応を積極的に行っていくための環境づくりに

総合的・体系的にマネジメントが出来る証しである
総合技術監理取得が必要と考え受験しました。

取得後は、業務を通じて実践を重ねることにより成果の質を高め、

社内外での信頼性確保を行いつつ、

中小企業支援等社外活動にも積極的に取り組み
公益確保を通じて社会貢献していきたいと考えた。

Q8.公益確保について説明ください。No677
A8.会社や個人の利益よりも、公共の利益(社会全体にとって何が良いか)を
優先して行動の動機付けとしなさい、ということです。


Q9.技術者倫理で最優先だとお考えることは何ですか?No678
A9.「公益確保」です。

Q10.○○さんには、技術士資格は必要ないのではありませんか?【No679】
A10.基本、「理由」と「根拠」を述べてください。
また、「仕事上での必要性」「将来のビジョンでの必要性」「社会のための必要性」

3つをセットで考えてください。

Q11.大型台風や豪雨といった自然災害の影響を低減するには
  どのような手段が必要と考えていますか?
A11.新聞記事を読むようなことではなく、「選択した部門」「選択した科目」
  そして、「専門とする事項」と「業務」の技術的視点で公益確保をするため
  に何をすべきか?を応えてください。

Q12.最近の倫理問題について1例を挙げて意見を述べてください。
A12.相手(倫理問題を起こした組織)のことは知らないことが前提。
  技術部門・科目の専門家として、どのように想定できるか?
  つまり、「自分事」で答えられるかがポイント。
  評価項目「リーダーシップ」「マネジメント」「評価」を意識すること。

Q13.業務でのマネジメントにおいて、気を付けている点をお答えください。
A13.コンピテンシー「リーダーシップ」「コミュニケーション」を意識すること。
  明確かつ効果的な意思疎通の方法や関係調整について解答してください。

Q14.業務の適正を図るために何をされていますか?
A14.継続研さんの質問です。
  ここでの回答は、「学会参加」「専門誌購読」ではありません。
  業務の適正を図るために必要な専門的学識は、
  専門分野における技術動向を知るコト
  だけではなく、
  法令等必要な専門的学識をどのような仕組みで取り入れているか?
  技術士試験だけの一過性ではなく、継続的です。
  それを意識して回答しましょう。

Q15.技術士とは何ですか?
A15.業務の適正を図る専門的応用能力を遂行して安心安全な社会を導く技術者です。
  専門科目の技術を用いて、業務の適正を図り、
  もって科学技術の向上と国民経済の発展に資すること。
  これが背景にある回答をして下さい。

Q16.業務でマネジメントを発揮した業務を述べてください。
A16.マネジメントの定義を理解して、回答しましょう。
  「業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,
  品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,
  又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)に
  係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)
  を満たすことを目的として,
  人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。」
  制約条件を踏まえて、リソースの配分をどうようにしたのか?
  具体的、定量的に回答しましょう。

Q17.提出済みの業務経歴で修正事項があります。口頭試験でどうすればいいでしょうか?
A17.提出した経歴の差し替えはできませんので、修正があることを告げてください。
  口頭試験の時にリカバリーできます。
  例えば、口頭試験で着席後、質問があると思います。
  または、プレゼンするように求められるかもしれません。
  その時、(タイミングははかる必要ありますが)
  「詳述に関して一部、修正事項がありますので
   今修正を述べさせてもらってもよろしいでしょうか?」
  といえばいいです。
  継続研さんです。

Q18.CPDの推奨時間は?
A18.APEC エンジニアに求めている年間 50 CPD 時間です。また、推奨 CPD 時間に年間1CPD 時間以上の技術者倫理の実績を求めています。
  
https://www.engineer.or.jp/c_topics/008/attached/attach_8032_4.pdf

下記記事は、併せて読んでください。











 
  


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