4月の時点で詳細720文字を指導なしに書ける人は、なかなかいない。
今年も7月の筆記合格者の口頭模試を行ったが、「やばい」人ばっかり・・・
4月の時点では、「申し込めばいい」的な感じの人が多いせいか(全員ではない、一生懸命書いても4月ではレベルが達していないだけの人もいた)残念な結果になりかねない方が多いことに悲しさを感じる。
技術士試験の本質を理解していないなかで、この経歴票を提出するのは自殺行為に等しい。
今回、3回に分けて書いてみる。
来年の受験に向けて参考にしてほしい。
4月に受験申込書兼業務経歴票を提出する。これは、11月から始まる口頭試験で
「高等な専門的応用能力」を確認するための最重要資料となる。
今までの資格試験の感覚を忘れて、口頭試験に耐えうる内容に仕上げなければ、
せっかく難関の筆記試験を合格しても技術士として認めてもらえない。
「口頭試験に耐えうる業務経歴」とは何か?を示していく。
●棚卸しすべき業務はどんな業務なのか?
技術士に相応する業務の大前提は、
第1条は技術士制度の目的、
第2条は技術士の定義、
2条を通じて1条に資することができている業務であるか?である。
ここで、おさらいしておこう。
第一条 目的 : 科学技術の向上と国民経済の発展に資する事
第二条 定義 : 科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務。
何回読んでも???の人は、読み足りないのです。
これがわからないと、一生合格できないと思ってもいいほどのこと。
難しく考える必要はなく、単に「誰のために業務をしているのか?」
を見直してみるとよくわかってくる。
技術士を受験するエンジニアである皆さんは、プロですよね?
プロは、対価としてお金をもらいます。対価とは何か・・・
それが第1条に関することです。
具体的には、次の5つのことを整理してみてほしい。
(1)自身が主体的に携わっている業務であること。
(2)その業務の目標達成のための技術的課題が明確にされた業務であること。
(3)課題解決を阻害するボトルネックが明確に絞りこまれていること。
(4)最短で最適解に到達できていること。(試行錯誤に任せない)
(5)自身の創意工夫(高等な専門的応用能力があることがわかる)による技術的提案の結果、問題点が解決でき、目標達成ができた業務であること。
また、解決すべき技術的課題の目標は明確か?その目標は的確であると読み取れるか?
さらに、技術的課題に対する問題点が専門的応用能力を必要とすることか?
その問題へ解決のアプローチ(着眼点)は、選択科目・専門とする事項に関する内容か?
それらを簡素に表現できている経歴と720字詳細でなければならない。
技術士とは?何かを問い直していけば、自ずと答えは見つかります。
次回は、具体的な書き方を示します。
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