2017年12月12日火曜日

【No56】技術士一般部門選択科目Ⅱ

意外と完答できない、「選択科目Ⅱ」。

なぜできないのか??単にタイムマネジメントをする訓練不足であろう。

1枚何分で書けるのか?Ⅱ-2の応用能力を問う問題の骨子時間は?・・・

しっかり準備ができていないと、その他大勢と同じことになる。

やることは、キーワードを適正にまとめて、それを訓練して使いこなせることのみです。

以下に、ヒントになるであろうことを書く。



筆記論文対策(専門的知識と応用能力の確認 選択科目Ⅱ)


●選択科目Ⅱの内容


 (1)主に専門知識を問う問題(Ⅱ-1) 600/枚×2問(4問中2問選択)


 (2)主に応用能力を問う問題(Ⅱ-2) 1200/枚×1問(2問中1問選択)


  上記には、技術士会で発表されている概念と内容があり、まとめると以下になる。


  「専門知識」とは、専門科目における不可欠な基礎的知識、新技術等のこと。


  「応用能力」とは、与えられた条件に合わせて正しく問題を認識し、原理・原則、理論、既存知見を分析し、業務(実際の場面や他の分野)等での利用目的や評価基準などを明らかにして、適正な業務プロセスの工夫や留意点を新たな知見で創出する能力のこと。


  次に、それらを表現するための準備と表現方法を述べる。

●専門知識(Ⅱ-1)の準備・表現方法


 <準備>
 (1)定義について、150字程度で応える。いわゆる基礎知識の確認。正しい理解があるか?しっかりとキーワードまとめをしておくことがポイント。


 (2)体系的知識を応える。「~について2つ」等体系的知識をキーワードまとめに入れておくことがポイント。


 (3)課題と問題点、解決策を専門分野で考えること。専門分野でキーワードを正しく説明できれば、専門性をアピールできる。キーワードまとめには箇条書きでも良いのでまとめるのがポイント。


 (4)展望・リスクや留意点も箇条書きで。これも専門分野を中心にまとめておくと有効。


 <表現方法>
 (1)定義や概要は、「~とは、・・・」から150字以内で「定義・特徴等」を簡素に書くこと。専門分野につなげていく序章として考えると、残り450文字が書きやすい。


 (2)問題文にある「留意点」等を書く場合、「結論→根拠」の順で書くこと。


 (3)問題文にある「問われていること」を文書構成になるため、ボリュームをしっかり配分して書くこと。


 (4)箇条書きと文章をうまく使うと見やすい論文になる。知識の正しさと広さをアピールするには、読みやすさを第一に。





●応用能力(-2)の準備・表現方法


 <準備>
 (1)「与えられた条件に合わせて、適正な業務プロセスの工夫や留意点を新たな知見で創出すること」ができるように、①キーワードの定義・概要などの基礎知識⓶キーワードと業務の関係性(Ⅱ-1同様、課題、問題点、解決策(工夫)、展望、留意点)をまとめること。


 (2)業務との関係性なので、飛躍した内容はNG(実現可能なこと)。当然、根拠となる数字があると説得力が増すのでキーワードまとめで準備すること。


 (3)先ほど記載した、「Ⅱ-1の準備」同様の準備をすれば、あとは、構成作業になれること。


 <表現方法>
 (1-1同様、問題文にある「問われていること」が文書構成になる。ボリュームを考えて配置する。


 (2)与えられた条件から逸脱しないこと。「専門分野」に持ち込むために、強引な流れで書かないこと。


 (3)論理の流れを重視し、全体像をわかりやすく見せるように心得る。ここでも、文章と箇条書き鵜をうまく混ぜて表現するとよい。



●選択科目Ⅱのまとめ


 意外と時間が足りないという受験生が多い問題。3問の論文を書くのだから仕方ない。


 とは言え、A判定をもらうにはあきらめてはいけない。


そこで、論文構成に若干手間がかかる「Ⅱ-2」を先行して仕上げていくことを進める。


 Ⅱ-2は、不与条件→手順→留意点といったことをまとめる時間10分、2枚を30/枚で書いていくと70分費やす。


残り50分あれば、20/枚で書けば、Ⅱ-1問題×2問を回答すると10分余裕が生まれる。


 逆だと意外にタイムマネジメントができず、最悪Ⅱ-2が書けないことも。Ⅱ-1も割り切って、そこそこ書ければ、2問目に取り掛かる等工夫をしてほしい。


 本当は、「完答」が望ましいが、-2で時間をとりすぎたり、Ⅱ-1であまり知らない問題が出てパニックにならないように本番は工夫をするように、心に余裕をもって望んでください。

次回は、選択科目Ⅲです。

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