2018年7月21日土曜日

【No.262】 先走り!?平成31年度技術士二次試験対応~変更の背景(選択科目の整理)!?~


第二次試験の試験科目(選択科目)の改正は、平成16年以来の15年ぶりです。

総監の受験科目、受験部門にも影響しますので
技術士会HPにあるQ&Aを確認ください(以下抜粋)。

Q3:総合技術監理部門を選択科目免除で受験したいが、
どの選択科目で受験できるか分かりません。

A3:「平成31年度技術士試験の概要について」の選択科目の新旧対照表を
参照してください。

名称変更された科目は矢印で示しています。
また、科目が統合されたところは網掛けで示しています。

(例)機械部門「材料力学」科目に合格されている方は、
「材料強度・信頼性」科目で受験できます。

また、「動力エネルギー」科目又は「熱工学」科目
に合格されている方は

「熱・動力エネルギー機器」科目で受験できます。」


では、なぜ選択科目を大きく改定するのでしょうか?

表向きの内容(本質も含む)として、
以下の記載があります(技術士会HPより)。

「平成12年の技術士法改正から十数年が経過し、

産業構造や経済構造、社会ニーズ、国際的な環境が大きく変化し、

それらに対応した技術士制度がどうあるべきか、

その目指すべき方向性が改めて問われている」

です。

簡単に言うと、

「産業状況の変化に伴い、

より産業での活用ができる

技術分野の明確化」

だと考えます。

建設においては、ほぼ変更されていませんが、

機械に関しては、

10科目から5科目となりました。

船舶・海洋部門は一部機械へ統合されました。

実は、試験準備にも影響します。

科目数が減ると、作問数も減る。

当然、作問者も減る。

一部統合したことで、

1科目当たりの作問者は増える。

作問者の負担軽減になる。

受験指導していても感じるのは、

科目分の問題を作成しても

同じような問題になることがあるのです。

特に、熱と動力エネルギーは類似しています。

熱の知識は動力エネルギーも使うのです。

そのような視点からも、

機械部門も10科目から5科目への統合は

問題ないと感じていますが、

全く専門外の問題も選ばなければならない

リスクは受験生に残ります。

そのケアをどこまでするのはかは

本番を迎えるまで

わかりかねます。

しかし、技術士の本質は変化していないことに注目してほしい。

技術士の本質とは、

「技術士法」

だからです。

技術士法が大きく変わらない限り

試験の本質は変わりません。

今回の改定で明確にされたことは、

「時代の変化に対応した高い専門性と倫理観を有する

技術者の育成・確保のための

技術士の資質の向上、

技術士制度の活用の促進

及び技術士資格の国際通用性の確保

を目的」

です。

俯瞰的な視点に基づき、

高度な専門性を駆使して

技術士の権威向上

を目指しています。

権威向上とは、

科学技術への影響力強化

国民経済の発展に寄与する具体的な技術力強化

です。

誰のための技術士認定制度なのか?

それを考えさせられる

試験制度改定だと考えます。

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