受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。
シーズン5の6回目は、「筆記論文対策!!問題の理解」です。
試験の目的は毎年同じです。
だから、問われていることも同じなのです。
それは、
滞りなくプロジェクトが完結(短期的)し、
組織全体がボトムアップし安定的な継続を
しつづける(中長期的)管理技術を用いた
具体策を提案できる監理技術者の選定すること。
管理技術を使いこなすには、
高い技術レベルをもった技術者でなければならないことを忘れない。
つまり、「専門とする事項」に関する技術の
総合技術監理技術士としてふさわしいか?
です。
問題を理解するのは、青本の1章P2にある総監の背景です。
「科学技術の発達により人々が享受する恩恵は、
日々の生活の中に浸透している。
しかし、その一方で、科学技術の巨大化・総合化・複雑化が
進展しており、
その発達を個別の技術開発や技術改善のみによって推進することは
難しい状況になりつつある。
つまり、科学技術の発達を推進する業務は
一部の専門家のみによって
完結するものではなく、
さらに言えば科学技術は単独でその有効性や価値が生じている
訳でもなく、
企業などの組織活動が技術の有効性を発揮するための大きな
基盤となっている。」
これを忘れて、個別管理にばかり固執すると、
総監にふさわしい論文が書けません。
総監の背景がなければ総監は存在しません。
だから、いつもの「問題文の冒頭」になるのです。
①正の恩恵
②負の恩恵
そして、
社会的要求と科学技術の管理
及び継続的な組織活動を目的とすると、
その必要な能力としては、
「業務全体の俯瞰的な把握・分析に基づき、
前述した5つの管理などの広範囲にわたる
技術業務全般に対する
総合的な判断を行うとともに
改善策の策定を行える能力である。」
となります。
総監技術はこれだけです。
あとは、総監の範囲や総合管理技術に
具体化しているだけです。
結論は、
部分最適(いわゆる、5管理の個別管理)でなく、
全体を把握して、総合的にプラス側になること、
トレードオフがあっても全体的にはプラスが
総監の考えになることを踏まえて、
問題を読んでください。
そうすれば、毎年テーマとする
キーワード違いだけであることが分かります。
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