受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。
シーズン3の1回目は、「応用能力を問う問題」です。
今日から1200字(600文字 2枚)論文、
「応用能力」
について書いてみます。
技術士会のHPでは下記のような記載があります。
「Ⅱ-2」問題で確認される技術士としての資質は、
●概念
これまでに習得した専門的知識や経験等に基づいて、
与えられた条件に合わせて正しく問題点を認識し、
必要な分析を行ない、適切な業務プロセスや留意すべき内容を説明できる能力
●内容
選択科目に関係する業務に関し、与えられた条件に合わせて、
専門的知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき、
業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかを問う内容とする。
です。
概念にあるように、
「選択科目」
の「応用能力」をいかのポイントを確認します。
①「与えられた条件に合わせて」
実際の業務に近い、つまり、目的や目標及び制約条件等が
与えられた条件に合わせた回答が求められます。
一般論で応えては、導入から間違った回答になります。
②「専門的知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき」
仕事の方法・手順です。当然、具体的にかつ定量的な表現が重要です。
ここでは、ご自身の業務の整理整頓度合いが勝負を分けます。
③「業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるか」
いま行ったことに対しての将来起こりうることに対して評価することが
求められています。
遂行のポイントや、留意点、リスクなどが当てはまります。
上記の通りの設問になるので、事前に
キーワードに対する想定解答を頭の中で考えておくといいです。
現場で考えていると時間切れになります。
特に、付与条件と展望(留意点やリスクなど)は
準備しておくようにしましょう。
技術士は、課題解決後の評価を重視します。
ここをおろそかにすると、評価は下がりますのでご注意ください。
また、効果や留意点は、Ⅱ-1同様、
「具体的」に説明する
または実施する方法を説明する
ことが重要です。
ここまでは、どこでもある一般的なコメント。
Ⅱ-1同様、試験変更前の年は、来年以降の試験も想定した問題形式にも
注意しなければなりません。
平成31年から、応用能力は、以下になります。
●概念:これまで習得してきた知識や経験に基づき、
与えられた条件に合わせて、
問題や課題を正しく認識し、
必要な分析を行い、
業務遂行手順や業務上留意すべき点、
工夫を要する点等
について説明できる能力。
●出題内容:「選択科目」に関する業務に関し、
与えられた条件に合わせて、
専門知識や実務経験に基づいて
業務遂行手順が説明でき、
業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての
認識があるかどうかを問う。
そして、「評価項目」の記載があります。
●評価項目:技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
のうち,専門的学識,マネジメント,コミュニケーション,
リーダーシップ
の各項目
ポイントは、
①業務遂行手順や留意点、工夫
③文章による多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行う
→平易な文章表現
です。
①は、現状と同じと考えていいでしょう。
③も現状と同じですが、
明確な文章として示されました。
技術士=コンサルタントとしての資質を問う
という宣言を明文化しています。
Ⅱ-1でも書きましたが、
「中学生がわかったようになる文章を書くこと。」
と言われます。
まさにその通りです。
知っていることを難しく書くのではなく、
平易でかつ、技術者らしい表現で
「わかったように思わせる」
論文作成がゴール(目標)と認識しておいてください。
②、④は、新たに明文化されたもの。
QCDの最適化をするための資源配分を利害関係者と調整する・・・
まさに業務です。
本質は同じです。
いかに業務の整理整頓ができているか・・・・・
は過去から変わっていません。
今からでも遅くありません。
しっかり対策をしてください。
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