2018年3月25日日曜日

【No144】第3回_生産性向上その1~自立VS同調~


おはようございます。

今日もお付き合いください。

1960年前後の約20年間、日本は高度経済成長期を迎え

多くの量的充足を得たと同時に質的充足もえられるように

なりました。

その時代を担った方々が、私の新人時代の会社では

役員クラスにいました。

当然、バブル崩壊直後ではありましたが、2回の成長期

を知る方々は、同調を求めてきます。

いまでも、日本の風習として、

自分軸を持たず、いかに人と同じであるか

が世間体としては重要なのです。

経済成長を支えてきた成功体験としていまでも根強い考え方です。

最近の「生産性向上」という取り組みに無理があるのも

「同調」が原因です。

いままで、過去同調により仕事をこなしてきた人が多い

組織では、到底受け入れられないでしょう。

この「同調」はあくまで、人と同じという考え方。

生産性向上を推進すると、人に合わせるという行動と結果に

ギャップが出ます。

最終、個人差が出て不協和音を生むのです。

私は、社会人になってから同調は好みませんでした。

理由は、人に合わせる窮屈さと同時に、

自分のスキルが上がらないと感じたからです。

スキルや人生観、才能の異なる人が、

同調しようとしてもプロジェクトがうまくいっているときは

いいのですが、そうでないときは同調より自立が勝ちます。

最終的にうまくいかないプロジェクトは、空中分解。

また、うまくいっていても部内での不正があっても

同調により誰も言えなくなる。

人の調子ばかりうかがっている自分につかれ、

好かれるスキルばかりが向上する。

結局、都合のいい同調を押し付けられるはめになる。

私は無意識のうちに、同調はやめ、「協調」を考えていました。

同調と、協調は異なります。

同調とは、調子が同じであることに対して、

協調とは力を合わせてことにあたること、

です。

人は1人ではできる範囲に限界があります。

特に量的充足を得るために必死に時間を割いてきた

私は、強く感じました。

だから、みんながWin-Winでなければ、仕事ではない。

という感覚が今もあります。

異なる力を束ねて、ことに当たる「協調」こそが、

自立を生むのではないでしょうか?

個々の役割、前後に与える影響を加味して、

不足を補いあうことでこと成し得る。

「協調」という考えこそ、生産性向上には必要だと考えています。

そして、私は協調を超えた「協働」が生産性向上の

キーワードであると考えています。

「協働」とは、

力を合わせて働くこと。

それぞれができることといった

得意分野のことをする、

という意味。

協調は、役割分担が決まっており、スキル等も加味しますが

協働の方が一緒にことを成し得るという意味では強い言葉です。

協働は、とんがったスキルをもつ自立者のもとに成り立ちます。

その自立者が少ない日本では、生産性向上という言葉の真意

が理解できていないのです。

だから、進まないのです。

自立者の育て方は、仕組みが重要です。次回は仕組みを考えてみます。

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