受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。
先週末は、技術士二次試験の合格発表でした。
たくさんの喜びの声をいただき感謝しております。
さて、技術士試験の問題は、
択一問題(必須)
論文問題
があります。
平成31年度以降は、
「論文試験」のみ
になる予定です。
択一式は、知識問題。
覚えて、その答えを選ぶだけ。
今回は、論文試験について書きます。
様々な講座で、論文試験のポイントを言っていただきます。
当たり前すぎて、皆さんスルーする言葉があります。
スルーとは、深く考えずに「あっそ」的なモノ。
その言葉とは・・・
「題意」
です。
論文試験は、
最大1800文字を
2時間半で
書かなければなりません。
問題文も結構シンプルです。
課題解決問題の構成としては、
「社会的背景」
「開発責任者の立場」
「業務上の課題」
について、(1)~(3)に答える。
(1)は多面的視点からの課題抽出
(2)は(1)の課題を技術的課題に置き換え、問題を解決する。
(3)効果、留意点やリスクについて書く。
という構成です。
問題には、作問者の「意図」が入っています。
短い言葉でその意図について、
見えている人
見えていない人=勝手な解釈する人
がいます。
見えていない人は独りよがりな論文を書きます。
いくら正論や技術的に価値があることを書いても
不合格判定されます。
おわかりですか?
題意とは、
「作問者の考える主旨に応えてほしいこと」
です。
問題文は作問者のクセがありますので、
一読で主旨に応えるには訓練が必要です。
そのための
「骨子法」
です。
この骨子法というやり方は、私も受験時採用しました。
私も「題意」を理解するのが苦手でした。
問題文を下記のように定式化して、
骨子を作る練習を論文作成の10倍しました。
心をつかむために一生懸命作問者のことを考えました。
そして合格です。
技術レベルは大したことなくても、論理が題意に反していないこと。
これが技術士試験の王道です。
是非、参考にしてください。
<骨子法例>
手順としては、下記になります。
まず、問題文を見て、
応えてほしいポイントを整理(アンダーラインや囲みなど)します。
そのポイントで「立場」を設定します。
材料力学の専門なら「材料強度設計責任者」
熱工学の専門家なら「熱機械の設計責任者」
その立場で、
製品や設備等の具体的対象を設定します。
そして、(1)では、
社会的背景・部門背景・科目背景・業界背景といった
外部要因を設定し多面的な視点で課題抽出します。
ここで、技術的な深さは必要なく、広い視点が重要。
(2)では、(1)の重要課題を選定(目標と理由も)し、
目標を達成するための技術的課題を選定します。
そして、あとはボトルネック(問題点)と
解決策を提示します。
(3)では、達成成果(問題解決レベル、目標達成レベル)を示し、
潜むリスクや対策の方向性を示します。
以上です。
皆さんのお役にたてれば何よりです。
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