2018年3月12日月曜日

【No131】<技術士あるある臨時版>技術士二次試験は出題者の心をつかむかどうか!?


受験指導で展開すべき内容を臨時版で紹介します。

先週末は、技術士二次試験の合格発表でした。

たくさんの喜びの声をいただき感謝しております。

さて、技術士試験の問題は、

択一問題(必須)

論文問題

があります。

平成31年度以降は、

「論文試験」のみ

になる予定です。

択一式は、知識問題。

覚えて、その答えを選ぶだけ。

今回は、論文試験について書きます。

様々な講座で、論文試験のポイントを言っていただきます。

当たり前すぎて、皆さんスルーする言葉があります。

スルーとは、深く考えずに「あっそ」的なモノ。

その言葉とは・・・

「題意」

です。

論文試験は、

最大1800文字を

2時間半で

書かなければなりません。

問題文も結構シンプルです。

課題解決問題の構成としては、

「社会的背景」

「開発責任者の立場」

「業務上の課題」

について、(1)~(3)に答える。

1)は多面的視点からの課題抽出

2)は(1)の課題を技術的課題に置き換え、問題を解決する。

3)効果、留意点やリスクについて書く。

という構成です。

問題には、作問者の「意図」が入っています。

短い言葉でその意図について、

見えている人

見えていない人=勝手な解釈する人

がいます。

見えていない人は独りよがりな論文を書きます。

いくら正論や技術的に価値があることを書いても

不合格判定されます。

おわかりですか?

題意とは、

「作問者の考える主旨に応えてほしいこと」

です。

問題文は作問者のクセがありますので、

一読で主旨に応えるには訓練が必要です。

そのための

「骨子法」

です。

この骨子法というやり方は、私も受験時採用しました。

私も「題意」を理解するのが苦手でした。

問題文を下記のように定式化して、

骨子を作る練習を論文作成の10倍しました。

心をつかむために一生懸命作問者のことを考えました。

そして合格です。

技術レベルは大したことなくても、論理が題意に反していないこと。

これが技術士試験の王道です。

是非、参考にしてください。

<骨子法例>

手順としては、下記になります。

まず、問題文を見て、

応えてほしいポイントを整理(アンダーラインや囲みなど)します。

そのポイントで「立場」を設定します。

材料力学の専門なら「材料強度設計責任者」

熱工学の専門家なら「熱機械の設計責任者」

その立場で、

製品や設備等の具体的対象を設定します。

そして、(1)では、

社会的背景・部門背景・科目背景・業界背景といった

外部要因を設定し多面的な視点で課題抽出します。

ここで、技術的な深さは必要なく、広い視点が重要。

2)では、(1)の重要課題を選定(目標と理由も)し、

目標を達成するための技術的課題を選定します。

そして、あとはボトルネック(問題点)と

解決策を提示します。

3)では、達成成果(問題解決レベル、目標達成レベル)を示し、

潜むリスクや対策の方向性を示します。

以上です。

皆さんのお役にたてれば何よりです。

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