東日本大震災など、大規模な災害が世界中で増えています。
気象変動起因や自然サイクルまたは人的起因(戦争・テロなど)が頻繁に
起こっています。
このような社会背景から数年前から「BCM」が注目されるようになりました。
まず、「BCM」とは?です。
事業継続マネジメントともいい、
組織がインシデント(危機)に直面した場合に
義務を含め組織の目的や目標を保護する能力
を高める枠組み、です。
その仕組みを国際規格で定めています。
それが、「ISO 22301 事業継続マネジメントシステム(BCMS)
に関する国際規格」です。
規格の狙いは前述のほかにISOらしく「継続的改善」です。
組織や社会の状況、技術動向によって、保護するレベルは変化します。
そのため、継続的改善が必要なのです。
マネジメントには「計画」が必要です。
それが「BCP」です。
事業継続計画とも言います。
また、BCMの継続的改善におけるPDCAサイクルのなかのP(Plan)
の一つです。
BCPは、事業資産の被害の最小化と迅速な復旧対応が求められます。
いわゆる、社会的責任=供給責任。
そのため、結果をコントロールすることを重視しています。
原因は多様化しています。
そのため、結果を管理していくことが良いとの考えです。
結果は、組織の状況により異なります。
そのため、1社1社異なるCBM、BCPができます。
また、想定できない結果に対して対策方針も考える必要もあります。
これは、よく聞く「想定外」というものです。
想定外は何もしなくていいわけではありません。
当然、事象が特定できないので対策もとれませんが。
しかし、小規模な災害時点で対応・コントロールをどのようにするかの
検討はできます。
組織のトップのリーダーシップの発揮が前提です。
事態がエスカレーションする場合、
部門等の対策実行→組織的対策検討(戦術)→トップが関与すべき事態(戦略)
になります。
この区分を責任区分としてどうコントロールするかを決めておくのです。
そうすると矢印が逆方向へ移行する「コントロール」が可能になります。
では、リスクマネジメントとの関係性は?です。
BCMの関心は、「組織の脆弱性、事業インパクト」です。
そのため、実際に起こってからの対応である
クライシスマネジメント(危機管理)
の方がしっくりきます。
BCP,BCMは技術士試験でも出題されます。
技術的課題に置き換える前に上記の背景を十分理解して、
専門技術ですべきことを考えてみてください。
次回は「多様化するリスク」です。
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