2018年2月13日火曜日

【No104】第3回_技術士が考える品質管理の考え方(1)


今日は、品質管理の考え方です。

この考え方を前提に全社的に「品質」を考えなければ

「品管がなにもしない」

「いわれたとおりにやる」

といった負のスパイラルになっていきます。

いわゆる、「他人事」。

自分はできている!!

前後の工程が悪い・・・

などなど、各部署間で良くもめているのを見かけます。

残念です。

誰のためにモノを提供しているのか?

誰のために良いものを提供するのか?

見失ってませんか?

この前提条件があり、達成するための「品質管理」です。

忘れないでください。

さて、「考え方」には、おおむね下記の13項あります。

ざっと、列記します。

1)品質第一 

顧客は「品質第一」であること言う考え

2)顧客志向

  お客様第一であるという考え

3)後工程もお客様

  トヨタ生産方式でよく聞く考え方。

  次工程に責任を持ち、後工程へ配慮した製品作りが

  自然と「品質第一」「顧客志向」となる考え。

4)事実に基づく

  事実を統計的手法により評価する考え方。

  QC7つ道具や新QC7つ道具

5)プロセス管理

  いくら統計的手法を用いて分析評価しても、

適用するプロセスが不適切だと機能しません。

  トヨタ生産方式でいう「品質は工程で作り込む」です。

6)重点志向

  迅速で効率的な対応を行うには、優先順位を明確にし、

  改善活動を行う考え

7PDCAサイクル(継続的改善)

  計画(P)→実行(D)→評価(C)→処置・対策(A

  をループし続けるという考え。

8)変化点管理

  設計変更・設備変更(レイアウト変更も含む)・人員変更、

品質に影響を与えるであろうプロセスやそれらの相互関係

を管理して不具合を未然防止する考え方

9)統計的管理

  品質のばらつき度合いを把握し、異常値となる閾値を取り決め

  不具合を未然に防止する考え方。

10)可視化

  トヨタ生産方式でいう「かんばん」

11)全社的品質管理(TQM

  トップから全従業員が参加する品質活動で、

経営そのものという考え方。

12)再発防止

  不具合の原因を特定して、対策を打ち品質を確保する考え方。

13)標準化

  ルーチンワーク作業は、マニュアル化や自動化を行い、

品質の安定を図る考え方。

上記13項目を実践するための手法や管理があります。

次回以降は、(7PDCAと(11)全社的品質管理を考えたいと思います。

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