急遽、臨時版を投稿します。
理由は、添削をしていて伝えなければならないと感じたからです。
この時期は、「業務経歴」と「筆記論文」添削をします。
私は、
身近な業務を整理する「業務経歴」で、専門的応用能力を深めたほうが良い
と考えています。
身近な業務を整理する「業務経歴」で、専門的応用能力を深めたほうが良い
と考えています。
しかし、「筆記論文」が気になるようで、筆記論文の添削依頼が多い実情です。
業務経歴は、筆記試験合格後の口頭試験の資料になります。
当然、合否に最も影響のあるものなので重要なのはわかるでしょう。
しかし、もっと重要なのは
「専門分野」の決定
と
「自身の業務を筆記で活用できるツールにできるか」
です。
2回にわたり説明していきます。
<専門分野の決定に大事な業務経歴票>
毎年、選択科目を何にするか?悩まれる受験生が多いです。
私もそうでした。
【No76】でも書きましたが、
決定理由は様々なりますが、私のおすすめは
「業務のキーテクノロジーは何か?」
です。
その「キーテクノロジー」を見つけるのために
「業務経歴票」を作成するのです。
これがわからなければ、
筆記試験で受験する選択科目にご自身の専門と「相違」があると判断され、
「不合格」になります。
まれに、論文の論述が良くて合格される方はいます。
しかし、口頭試験前の模擬試験で
「口頭試験前から不合格のスタンスで攻められるだろう」
と経歴票を読み、口頭試験の応答を見て技術士全員が感じます。
ひどい場合、720字の内容だけでも分かります。
せっかく、難関の筆記を合格したのに・・・
4月の時点で気付いていれば・・・
私のところにきていれば・・・
という風に悲しい思いをしてしまいます。
本当にリカバリーできるようになるには、
相当の面談や練習をしなければならないです。
時間がある今のうちから、
「専門分野」を早く知ることが大事であること
を理解してください。
長々書きましたが、タイトルにした「深さと広さ」との関連を書きます。
この「専門分野」には、
①選択科目
②専門とする事項
の2つの意味合いがあります。
①選択科目は、筆記試験をもって「知識」と「応用能力」があることを
示します。
「知識」を具体的にすると、
選択科目が「熱工学」であれば「伝熱の3形態」などです。
「材料力学」であれば、「応力」「破壊」などです。
「鋼構造コンクリート」であれば、「材料(主要5元素)」「構造」です。
②専門とする事項は、ご自身が最も選択科目の知識と応用能力をもって
業務してきたかを示します。
例えば、動力エネルギー科目なら、「ガスタービン」でしょう。
つまり、「①+②=専門分野」なのです。
また、「①≒②=専門分野」ともいえます。
筆記委試験では、①の広さは「選択科目の知識」、
深さは②の「専門とする事項」を用いて記載します。
選択科目Ⅱ-1は、①>②です。
選択科目Ⅱ-2は、①≦②です。
選択科目Ⅲは、①<②です。
選択科目Ⅱは選択科目の知識と応用能力を試されます。
選択科目の知識の広さ=専門知識を600文字論文2題で確認し、
選択科目の知識の深さ=応用能力を1200字1題で確認します。
「知識の広さ」は言うまでもなく、「知っているかどうか」です。
4題出題されるキーワードを知らないと書けませんね?
知っている量も600字必要です。
ここは、「広く浅く」の勉強が必要です。
問題はこの「浅く」のレベルと選択科目Ⅱ-2、Ⅲで必要な「知識の深さ」です。
600字1枚でもある程度の深さは必要です。
教科書的な知識をたまたま知っていれば600字は書けるでしょう。
しかし、600字を定義と概要だけでは埋められません。
そこで、専門とする事項を活用します。
キーワードを業務で活用した内容や活用できる内容で論述するのです。
キーワード集を作るとき最初に「キーワード抽出」、
次に「キーワード定義・概要」を150文字程度抽出します。
そして、「深さ」の部分である「業務との連動」をしてもらいます。
具体的には、「キーワード」と「専門とする事項」の連動です。
例えば、キャビテーションというキーワードがあります。
それを専門とする事項が「バルブ設計」であれば、
キャビテーションを用いて、バルブ設計における課題・問題点と
その解決策を記載します。
あとは、評価(現状と新たな課題)、展望をまとめます。
50~60キーワードぐらい作れば、論文の体裁はできてきます
(キーワード集めは200~300個目標)。
これが「深さ」になります。
筆記合格には非常に大事な考え方です。
是非、今からでも遅くはないのでやってください。
次回は、「自身の業務を筆記で活用できるツールにできるか」です。
タイトルに書いている「深さ」の部分をもう少し説明します。
また、「活用」と合わせて述べていきます。
お楽しみに。
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