新年、あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。
さて、年明けから受験生との活発な交流が始まっています。
平成30年度合格に向けた試験対策・計画をこの連休中前半に行い、行動に移されています。
技術士二次試験は、7月の海の日に開催される筆記試験が一番の山と考えられています。
しかし、そうではないと私は考えています。
筆記試験は1発勝負であり、大きな山であることは間違いありません。
一般の資格試験であれば、筆記試験に向けた勉強
=「記憶と過去問によるトレーニング」
と考えてしまします。
なぜなら、皆さんが生まれてからそのような試験しか受けていないからです。
暗記というインプットをして、それを使って過去問で実践してインプットする方法。
No62でも述べましたが、「インプット重視」の対策では、技術士にはなれないことを
念頭に置いて、筆記試験+αの勉強法について述べたいと思います。
【技術士試験は国語の試験】
勘違いしないでほしいのは、漢字、文節、文法を知らないといけない・・・
ということではなく、それは知っていることを前提としています。
求めているのは、「論理的な文章展開」です。
【試験であって、試験でない技術士二次試験】
夏に筆記試験があり、合格者のみ口頭試験を受けます。
口頭試験では、4月に提出した「業務経歴票」を参考に試問します。
業務経歴票に書く「720字」と経歴が技術士にふさわしいか否かで合否はほぼ決まります。
筆記試験は判定されているので、重点的に問うのは、
「ご自身が技術士相応の考え方」
を持っているかを見極めています。
また、夏の筆記試験では設定した課題に対しての「論理的」な文章展開が求められます。
それには、選択科目と専門とする事項に関する経験を踏まえた展開が重要になります。
具体的には、「実践で習得した専門家のスキル」を見極めています。
ここが、暗記主体の一般の試験と同じでないゆえんです。
【受験勉強方法(応用編)】
筆記では、
Ⅰ:部門に関する専門知識(択一式)
Ⅱ:選択科目に関する専門知識と応用能力(論文 600文字 4枚)
Ⅲ:選択科目に関する課題解決能力(論文 600字 3枚)
を問います。
ⅠとⅡ-1は知らないと答えられないので、暗記重視の一般の試験に近い対策が必要です。
ただし、Ⅱ-2とⅢについては、
日常業務の整頓と選択科目を絡めた「活用」
がポイントになります。
つまり、選択科目のキーテクノロジーが、専門とする事項の業務で活用され、課題解決できるか?をしっかり考えてほしい。
勉強法という項目としましたが、「勉強」というより「実践」や「体感」をアウトプット
する練習が、「応用編」での勉強法です。
具体的には、次の視点を養うことが重要です。
①材料力学の専門家として、工作機械の設計を専門とする事項とする場合、
「工作機械の精度に影響する材料強度・材質・応力」など・・・
②機械設計の専門家として、工作機械の設計を専門とする事項とする場合、
「工作機械の設計プロセス・リスクアセスメント信頼性設計」など・・・
「視点」の軸をどこにしてみるかによって、課題や問題点、解決策の論理展開は変化します。
しっかり自分の「土俵」で勝負できるよう準備するのが、究極の「勉強法」です。
あとは、論文の構成を実践で体感しつつ、論理の破綻のない論文を作ること。
それには最初に「目標までのルート」を骨子で示すことが重要です。
目標までのルートには、様々な課題や問題点が存在します。
それを専門科目と専門とする事項の経験で解決するのです。
ルートから外れないよう骨子作成で慣れてください。
次回は、目標・課題・問題点に触れてみますので、お楽しみに。
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