2017年11月26日日曜日

【No50】総監筆記対策 管理技術を使いこなせるか

毎年同じことを聞かれている「総監筆記」。

でも、受験生には気づかれないように複雑で問題文が多い構成をしている。

合格後に見えてくるもの・・・それは受験生にとって何の意味もない言葉。

対策にならないので、何が問われてどう回答すべきかを簡単に書く。


●試験の目的:滞りなくプロジェクトが完結短期的)し、組織全体がボトムアップし安定的な継続をしつづける(中長期的管理技術を用いた具体策を提案できる監理技術者の選定。

       ⇒管理技術を使いこなすには、高い技術レベルをもった技術者でなければならないことを忘れない。≒「専門とする事項」に関する技術の総合技術監理技術士としてふさわしいか?



 ●すべきこと

    総合技術監理が必要とされる背景の理解と実践(青本P2

問題文の序文そのものである(想定課題が異なるだけ)。

    総合技術監理の範囲の理解(青本P3

回答すべき範囲の理解

    要求される能力とその養成とは?と管理技術とは?(青本P3-5

≒技術を使いこなし、監督できる能力(可能性)。

≒不確定条件下での合理的な選択。

専門分野における仮想問題・将来の問題・専門分野の動向に沿った解答ができると判断される者がふさわしい。



 ●解答手順

    序文の理解(問題のテーマ・視点)

「総監の背景(青本P2)」について、「課題」を組み替えているだけという意識をもつ。

キーワード:トレードオフ、管理目標、リスク想定と5管理予測対応、問われているプロジェクトの想定(背景)

    設問1,2

「問われていること」を大タイトルへ、「要求されていること」を小タイトルか文章の内容へ入れ込む。

内容は、科学技術、恩恵、多大な負の影響、恩恵が与えられない要因、多大な負の影響の要因、影響の規模であり、事前に準備したものを設問に当てはめる。

ここでの影響の規模は具体的な数字や一般でもわかる規模が示せること。

また、「科学技術」は、「専門事項」に近いものと「具体的技術」を示しておく。技術課題を解決するために「新たな技術」「初めて利用する技術」の出現をさせ、それを遂行するための管理リスクを設定し、管理上の課題・問題点を示す。

    設問34

②同様、問題で求められていることを正確に見つけ、忠実に論文の中へ。

    5つの管理のアピール(個別技術の理解力)

各管理技術の目的に沿って、内容を正しく記載する

例:経済性管理:QCDのバランス

    注釈への配慮

要求事項で「限定されている」場合:H23_「当該要因が発生してもあなたの所属する組織への直接的な被害は軽微または無かったなかったものとする。」

→直接被害があったことを書くと不合格。

要求事項があいまいな場合:H28_「将来の具体的な時期は問わない」

→「遠からぬ将来」、「さらに遠い将来」の想定が任されているが、最近の情勢を踏まえて、専門分野の技術動向を的確(納得できる)に示せるか?がポイント。

    解決策の書き方

設問1,2を受けて設問3,4で解決策が求められる(H28では、23)。

・目的

・具体的提案(目標値あればよい)

・その成果(数値があればよい)

トレードオフへの言及(リスクの程度)

 ⇒個別管理をそれぞれ行うと、「あっちが立てば、こっちが立たず」等が発生する(経済性重視で安全が滞るなど)。これをどのように最適化するのかが論文で問われている。

・提案の注意事項(留意点・方策・リスク改善の程度)

例)○○には△△をすることが必要である。(目的)

  具体的には□□を行う。(具体的提案)

  これによりXXが向上する。(提案の成果)

  この際○○と△△がトレードオフになるため、(トレードオフへの言及)

事前計画には□□を検討することが必要である。(注意事項)

    「おわりに」の書き方(余裕があれば書く。必ず必要ではない。

自己研鑽を継続する趣旨の内容を書く。

総監に要求される能力とその養成(P3に求められている。

H29年は、現在と将来のステージでの対策回答を1枚づつにまとめる作業。

ここは、5つの管理からの視点・トレードオフ対策がしっかりできていることを示してほしい。

また、いつも通り課題設定がポイント。ここで間違うと不合格。

次回は、経歴対策を書く。



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