101回目は、「品質」について10回のシリーズで書いてみます。
技術立国・・・って?
データ改ざん、不具合など・・・多く発生しているのはご存知でしょう。
日本の品質は過去の栄光の「おごり」で不祥事が止まらないのではない。
品質を理解していない人が多いからだ。
製品事故は人々の安全を脅かし、安心を奪う。
安心でない製品は、誰も使わない。
日本は技術立国である。
そのため、他国よりも製品が優れ、品質が高いとされている。
そのおごりか、決められたことを守らず、
独自の「慣習」で品質維持している
=品質確保
と勘違いする。
ルールはルール。
守らなければ、いいものであろうとなかろうと「不適合」な製品。
守らなくていいルールはないし、社内の規定や標準に技術革新や
工程変更等でつじつまが合わなければ、
リスクアセスメントによる妥当性評価を経たのち、
品質マニュアルを規定する。
これが基本・・・・
しかし、現在の競争激化と製品ライフサイクルの短縮化及びスキルの低下と
製品の複雑化・多様化により、
検査工程ややるべき品質チェックをないがしろにしている企業が多い。
このような状況から、いままでの現場主体のやり方では限界があり、
品質管理体制の強化を含めて
モノづくりの上流工程である設計・開発段階からの取り組みの強化や
経営層が主体的にかかわることが不可欠になっている。
製品のライフエンドまで品質を維持するモノづくり体質を
いま、我が国の技術者が見直すべき時期に来たと考えます。
そのため、本シリーズで基本的な品質管理にふれていただき、
製品づくりに実践してほしい。
安全・安心を作るのはエンジニアです。
それを肝に銘じて、第2回以降で述べていきます。
次回は「技術士が考える品質管理とは」です。
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