2018年1月5日金曜日

【No66】技術士口頭試験(一般)評価ポイント

もう一般の口頭試験は、ほぼ終了している。

平成29年受験生の方が見ていれば、自信を深めてほしい。

また、平成30年度受験生には、今から4月に向かって書く「業務経歴票・詳細」

を安易に書くと11月以降大変なことになる実感をしてもらいたい。

今回は、評価のポイントを述べる。


口頭試験では、下記の事項について確認される。


(1) 技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力

  受験願書にある「業務経歴票」「業務内容の詳細」に関する質問により、「自身の行った経歴か」「科学技術に関する高等の専門的応用能力を有しているか」を確認する。


  質問項目として、経歴(11つ聞かれる場合もある)、詳細業務(創意工夫・課題設定等)、受験動機合格後の抱負(展望)、組織内での資格の活用や待遇、成功事例や失敗事例、がある。


  評価ポイントとして、①業務内容・詳細で「高等の専門的応用能力」ととらえられる回答ができているか?②実際に本人が体験した業務か?③受験部門・科目に適正で豊富な業務経験があるか?、が挙げられる。


  留意点として、①内容を理解してもらい、課題解決の評価をしてもらえるプレゼンができているか?②経歴票と詳細内容との相違はないか?③経歴票の概要・目的目標・課題問題点・創意工夫した解決策はすべて、12分程度で説明できるか?、がある。


(2) 技術士としての適正

  技術士法や技術者倫理を中心に、技術士としての適性を確認する。


  質問項目として、①3義務2責務に関連した内容②技術士法にある技術士とは③あなたの考える技術士とは④トピック(技術者倫理)⑤守秘義務や公益確保、名称表示などにからんだ意地悪な質問、がある。


  評価ポイントとして、①高度な倫理観をもっているか?②技術士法の正しい理解③技術士とは?が説明できるか?④技術士の役割は?⑤CPDの実践、がある。


  留意点として、単に知識で覚えず、事例を想定した自分なりの行動原則を固めることが重要である。


(3) 技術士としての一般的知識

  筆記試験(Ⅲ課題解決)のブラッシュアップ及び質問中の回答にある部門・選択科目に関する一般知識(話題に関する)があるかの確認。


  質問事項として、①今考える論文の改善点は?②〇〇について説明してください。③〇〇について、補足はありますか?④○○(話題)について技術士の視点で意見を述べてください(適性にも関係する)、がある。


  評価ポイントとして、①CPDの実践②技術部門や選択科目の最近の話題を説明できるか?③技術部門全般に対する話題を説明できるか?、がある。


  留意点として、①簡素に説明できるか?②技術士視点を持っているか(一般論でなく、評論家ではない)?、がある。 


特に、(1)は20分間の試問の60%以上を占める。

これは、業務経歴票とその詳細720文字である。

ここで、「技術士にふさわしい」書き方と口頭説明ができないとほぼ不合格。

経歴票は、4月に提出しているため修正できない。

そのため、口頭で一生懸命説明しても、試験委員が持っている経歴票が技術士らしくなければ、最初から不利なランクからスタートとなる。

リカバリーできる説明ができればよいが、なかなか相手もプロなのでつらいものがある。

しっかり、4月の提出までにロジックを整理して、技術士らしい内容を記載できるよう今から努力してください。

次回は、合格への最重要項目です。

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